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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第七十四話 PV完成

 飲み会から数日が過ぎた。

 その間俺たちは『ファースト』の十一階に潜り、のんびりと日帰りで狩りを行なっていた。

 家のダンジョン『ガーデン』は、講師の話や動画の件が終わってから潜る予定だ。

 『ガーデン』に関しては、通常のダンジョンとは別物だと思って攻略したほうがいいと思う。

 大精霊様の遊び心がだいぶ強めのダンジョンのようだからな。


『動画が完成したそうだぞ。お前の予定に問題がなければ明日お披露目会だ』


 今日龍二さんからそう連絡が入った。

 高倉さんの部屋で今回のメンバーが集まって上映会をやるそうだ。


「たのしみなの! はやくみーちゃんとちーちゃんのかつやくをみたいの!」

「・・ゆーちゃんのシーンも楽しみだわ。あの最後の必殺技のえっと、なんとかエクスプロージョン?」

「エメラルドフロウジョンな」


 断じて爆裂魔法ではない。

 それとプロレス技を必殺技に持つ冒険者ってどうなんだろう・・

 リング上と違って、固い床であれば頭を叩きつける技などは効果的なのだろうが。

 一応他の技も研究しとくかな。スキルと違ってプロレス技ならいくらでも覚えられるし。



 翌日。

 約束の時間は朝十時なので、のんびりと朝食をとってから上野に向かった。

 今日は上映会もあるので、ダンジョンには潜らずに終了後は買い物に行く予定だ。

 神保町あたりにアウトドアグッズを見に行きたい。

 それと荷運び用から乗用に変わったカートの『ダイフク』を二人乗りできるように改造もしたい。


「ユタカさん、みーちゃん、ちーちゃんおはようございます」


 桜木亭に着くと、建物の前でアレンが待っていた。

 もちろんいつもの(・・・・)格好だ。

 冒険者たちは慣れたものでアレンの格好に関してはスルーだが、道行く一般人たちはガタイの良いイケメン外国人の魔法少女姿に二度見や三度見する人たちがいる。


「おはようアレン」

「あれんおはようなの!」

「・・おはよう」


 とりあえずアレンの元に向かう俺たち。

 そのアレンはえらいご機嫌で、手に持った魔法少女のステッキをブンブン振り回している。

 イケメンでなかったら通報ものである。


「上映会楽しみですね! 早く三人の勇姿を見たいです」

「お前は編集に立ち会ったんだろう? 完成品も見たんじゃないのか?」

「私の役目はみーちゃんとちーちゃんのシーンのエフェクトに関してアドバイスだけです。編集は基本的にはリユニオンの人達に任せましたよ」


 確かに編集に関してはリユニオンはプロだ。アレンの出る幕はほぼないだろう。

 だからこそ気持ち悪いくらいご機嫌に、上映会を楽しみしてるのだろう。


「じゃあとりあえず高倉さんの部屋に行くか」

「そうですね。龍二さんはすでに来てますよ。後はリユニオンの人たちが来るのを待つだけです」


 集合時間にはまだまだ余裕があるのでそんなに急がなくてもいいが、とりあえずのんびりとお茶でも飲んで甲斐さん達を待つとしよう。

 俺たちは桜木亭に入り、高倉さんの部屋に向かう。

 途中で女性職員たちにみーちゃんとちーちゃんを拉致されそうになるが、今日はニ人も上映会に参加するので諦めてもらった。

 みーちゃんとちーちゃんを連れて行けなかった事と、二人が活躍しているPVの上映会に参加できない事で、女性職員たちは血の涙を流しそうなぐらい歯噛みをしている。

 呪いでもかけられそうな目でこちらを見てくるので、俺達は急いで高倉さんの部屋に向かった。


「おはようございます」

「おはよう本城君」

「オッス、豊」


 部屋に入ると高倉さんと龍二さんがソファーに座ってお茶をしていた。

 ちょうどいいのでお茶菓子に持ってきた豆大福の包みを二人に渡す。


「お前は本当に豆大福が好きだな」

「美味しいじゃないですか。うちのちみっこ達も好きですよ」


 龍二さんが包みを開けて、中が豆大福だったのでそんな事言ってきた。

 別にせんべいで等でもいいんだが、ガキの頃から食べてるうさぎやの豆大福が一番いい。


「りゅうじはいらないみたいだから、みーちゃんがたべてあげるの」

「おっとみーちゃん、誰もいらないなんて言ってないぜ。俺もこの豆大福は好きだからな」


 龍二さんの豆大福をみーちゃんが奪おうとしたが、さっとインターセプトして自分の分を確保するおっさん。

 孫ぐらいの見た目のみーちゃん相手に何を本気出してるんだ。


「本城君達もとりあえず座って一息つきたまえ。今お茶を入れるよ」


 高倉さんはそう言うと、俺達四人の分のお茶を入れ始めた。

 お言葉に甘えて俺達もソファーに腰掛ける。

 龍二さんと豆大福の奪い合いをしてるみーちゃんを尻目に、ちーちゃんは俺の膝の上に座ってきた。

 お茶飲みにくいけど・・まあいいか。


「そういえばこの前アイテム袋の件を公表したが、やはり騒ぎになったな」

「スキルブックの時よりも現実味のありそうな話ですからね。やはり無茶するやつも出てくるでしょう」


 俺とレン達とで飲んだ日、ギルドでは十階ボスのソロドロップについて情報が開示された。

 五階の時、みーちゃんとちーちゃん、スキルブック。

 俺ってば話題を提供しすぎてるな。

 目立つのはアレンだけでいいんだがな・・

とてもどうでもいい話なのですが、サン○リーのプレミアムモ○ツシリーズで『エール』なる物がありました。

中世の頃のエールとは違うのでしょうが、少しは異世界気分でも味わえるかと思い飲んでみました・・が。

考えてみれば普段酒を飲まない俺にはラガーとの違いはよく分からず、普通にビールを飲んだだけになりました。

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― 新着の感想 ―
[一言] エール・・・俺も飲んでみたいんだよなぁ・・・(←飲めるけど普段一滴も飲まない人) なんかエールは冷やさないとか木のジョッキでとか拘りたいけどやっぱ冷やさないと美味しくなさそうでしたか?
[一言] 味としての違いは, ラガー:心地よい苦味があり、すっきりとした喉ごしと後味が特長。 エール:フルーティで豊かな香りが特長。 個性的で奥深い味わい。 だそうです。 まぁ,自分はビールはあん…
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