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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第二百十八話 あきれる高倉さん

 コンコン


「どうぞー」


 ドアをノックするとすぐに部屋の主から返事が帰ってきた。

 俺達はドアを開けて部屋にはいる。


「失礼します。こんにちは高倉さん」

「こんにちわなの!」

「・・こんにちはギルマスさん」

「こんにちはー!」


 俺を先頭にちみっ子達もちゃんと挨拶をする。

 俺達四人は昨日の事を報告するために高倉さんに会いに来ていた。


「みんなこんにちは。お茶を入れるから座っててくれ」

「ありがとうございます。あ、これお茶請けにでもどうぞ」


 ここに来る前に、お土産用にうさぎやで買ってきた豆大福を高倉さんに渡す。

 みーちゃんの目が獲物を狙うかのようにその包みを追うが、君達はさっきもお店で一個食べたよね?


「わざわざありがとうね。ではこれも一緒に出すとしよう」


 その言葉に、口には出さないが嬉しそうにするちみっ子達。

 結局ちーちゃんとふーちゃんもなのか・・

 高倉さんはお皿に五つの豆大福と人数分のお茶を用意して俺達の前に出してくれる。

 そしてそのまま対面のソファーに座った。


「さて、今日はどうしたのかね? そろそろ本腰を入れてここの攻略に乗り出すのかい?」


 おおぅ・・高倉さんの感が冴え渡ってるな。

 笑いながらそんな事を言ってるが、正解ではないが間違いでもないし。


「昨日ワイバーン共を倒してきました。これで一応最深部へ進む権利は得ました」

「え!? 本当に攻略に行ったのかい!? と言うか昨日って」

「文字通り昨日一日で、十一階から十五階まで行ってボスを倒して帰ってきました」


 お茶を吹き出しそうなくらい驚いている高倉さん。

 俺がボスを倒しに行ったのもそうだし、それを日帰りで成した事も驚きだろう。


「いろいろ聞きたいことがあるが、では本城君は最前線に合流して攻略を進めるのかい?」

「いえ、とりあえず行けるようにしただけです。普通に下層の方が稼ぎもいいわけですしね」

「まあそれはそうだね。しかし本城君が合流するなら二十階の攻略も見えてくると思うのだがなぁ」


 高倉さんの言いたいことはわかる。

 レンに渡したアイテム袋とは違い、俺のアイテムボックスは容量がおそらく無限で時間経過もしない。

 さらには普段はあまり頼らないが、ちみっ子達の魔法は攻防サポートと万能な力だ。

 俺達が本気で攻略に力を入れれば二十階の突破も現実味を帯びるだろう。

 だが前にも言ったが、それは今前線で戦っている人達に成してほしい。

 俺にも二十階攻略という名誉が欲しいという欲はある。

 けど少なくともそこに関しては、これまで頑張ってきた前線組に手にしてもらいたい。

 俺達が攻略に合流するとしたら二十一階以降からだ。


「二十階にたどり着いたのもまだ最近の話です。気長に前線組の進捗を待ちましょう」

「君がそう言うのなら仕方ないね。まあ彼らにもここまで頑張ってきた意地もあるだろう」


 そう。レン達や龍二さん達なら歓迎してくれるだろうが、他のパーティーは俺達の事をよく思わないかもしれない。

 ぽっと出のくせに攻略をサクサク進められてはいい気もしないだろう。

 あくまでレン達を通してアイテムなんかを渡してサポートするくらいが丁度いい。


「それで十五階突破の報告の続きですが、今回もソロで倒したのでこんな物が出ました」


 俺は高倉さんに見えるよう、テーブルにスキルブックを差し出す。

 それを見てすぐにピンときたのだろう。高倉さんは目を見開いて硬直した。


「・・本城君、これってアレだよね」

「ええ、アレですね」


 以前渡したアイテムボックスのスキルブック。現在中身は白紙だが、表紙は今回のスキルブックと同じだ。

 一目見ればさすがにこれが何なのかはわかるだろう。


「持ってみてもいいかい?」

「どうぞ」


 すぐに触るのは躊躇したのか、わざわざ俺の許可を取ってからスキルブックを手にした。

 中は開かずに表面だけを観察している。


「洗浄魔法のスキルブックか。前線組が欲しがりそうな魔法だね」

「そうですね。なので今回もレン達にでも渡そうと思います」

「いや待ち給え!? 前回のアイテム袋もそうだが、これも売ればとんでもない金額になるのだぞ。ホイホイと他の人に渡すものではないだろう」

「どちらも俺には不要なものですからね。それならあいつらの探索にでも役立ててもらいたいんですよ」


 そういえばレン達にこのスキルブックをあげたら、異世界で買った洗浄魔法の魔導具が要らなくなるな。

 あれは龍二さんにでも渡すか。もしくは他の女性のいるパーティーでもいい。


「君はもっと金銭欲を持ってもいいと思うよ」

「俺にだってそのくらいありますよ。でも身の丈に合わない大金なんて怖いじゃないですか」

「・・まあ確かに本城君が今まで手に入れたものを売ったら、人生数回分の大金になるだろうね」


 まあアイテムボックスのスキルブックだけでもン十億とかになりそうな気がする。

 これがあるだけでダンジョンの探索がサクサク進むことになるだろうし。

 ダンジョンの深い層から取れる資源が増えれば、国も諸外国にデカい顔が出できるだろう。

 その先でもしレアアースを超えるような、もしくはミスリルのように地球にはない金属が手に入るのなら・・

 それらを大量に運び出せるアイテムボックスは、攻略だけでなくその後も非常に役に立つスキルとなる。

 そうなると冒険者ではなく国が買おうとするかもしれないな。

 今更だがとんでもないスキルだよ・・

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