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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第二百十四話 VSワイバーンレンジャー

 軽くランニングをして体を温めつつボス部屋に到着。

 ちみっ子達はここで観戦だ。


「ゆーちゃんがんばるの!」

「・・あまり無茶をしないのよ」

「僕いっぱい応援するからね!」

「任せろ。今回もちゃんと倒してくるぜ」


 応援してくれるちみっ子達の頭を一撫でしてからドアの前に立つ。

 今回魔法剣は水魔法でかけた。

 さっきの前哨戦で火の魔法剣が効果が薄かった気がしたので水魔法に変えてみたところ、ダメージが上がった気がしたのだ。

 これは属性相性というものがあるのかもしれない。ただし調べる手段は実際に戦うしかないのだが。

 もしかすると冒険者の中には『鑑定』のスキルを持つやつがいてそいつなら調べられるのかもしれないが、少なくとも俺は聞いたことがない。

 さて、そろそろ中に入ろうか。

 両開きのドアを押し開けてボス部屋の中へと入っていく。


「お出ましだな」


 さっきと同様に部屋の中央に現れる五体のワイバーン。

 さあ戦闘開始だ。

 俺は脚に強化スキルを使い駆け出した。

 まず狙うは向かって一番右にいる緑のワイバーン。

 ワイバーン共が炎弾を放ってくるが、脚を強化してスピードが上がっている俺には当てられない。

 そのまま緑ワイバーンの真下まで到着した。


「いくぞっ!」


 到着と同時に足を踏み込みそのまま直上に大ジャンプする。

 今の俺ならこの部屋の天井にだってジャンプで届くことが出来る。

 その跳躍力で緑ワイバーンのボディーに昇◯拳・・いや、アッパーをぶち込んだ。

 悶絶して体勢を崩す緑ワイバーン。そのおかげで俺の近くに翼が来たので、無理やり掴んで背中によじ登った。

 周囲のワイバーン共が再びこちらに炎弾を放ってくる。

 折角なので再びこのワイバーンの翼を掴み、無理やり俺の前に壁のように立てた。

 そこに四つの炎弾が着弾した。


「ギャオォォッ!」


 炎に耐性があっても薄い翼に炎弾を食らえば痛いのか、緑ワイバーンは絶叫しながら暴れまわる。

 俺は振り落とされないようにワイバーンの体を掴んで耐える。

 さっき言ったワイバーンの弱点はこの背中だ。

 自身では背中への攻撃手段を持たず完全に無防備。

 とはいえそれがわかっていたとしても普通の冒険者に背中に乗る手段があるわけでもなく、結局地上から攻撃するしかない。

 しかし強化スキルを使える俺ならご覧のとおり。しかもここは屋外ではなくドーム型の部屋だ。いくらでも奴らの背中をとれる。


「コイツで終わりだ!」


 暴れまわる隙をつき、腕にも強化スキルをかけてその背中に拳を叩きつけた。

 強烈な攻撃に叫び声すら上げられずに、ワイバーン背中がエビ反ってそのまま力なく地面に落下していく。

 俺は途中で飛び降りて地面に着地した。

 墜落した緑ワイバーンはそのまま起き上がることなく消滅していった。


 まずは一体。


「ギャオォォ!」


 余韻に浸る間もなく、後方からワイバーンの雄叫びが聞こえた。

 仲間をやられた怒りなのか高速で突撃してきたのだ。

 しかしわざわざこっちのフィールドに来るなど愚の骨頂。

 俺は念のためにカイザーナックルにも強化を施して、しっかりと足を踏ん張り右腕を大きく引いた。

 突っ込んできたのは黒ワイバーン。その鋭いくちばしがトップスピードでこちらへと迫ってくる。

 だが俺もそのくちばし目がけて拳を突き出した。


 バキボギッ!


 俺の右ストレートは黒ワイバーンのくちばしを粉砕し、それでも勢いの止まらないワイバーンの体を破壊していく。

 結果喉の奥まで拳がめり込み、黒ワイバーンはそのまま消滅していった。


 これで二体。


 さすがに他の個体は突っ込んでくる素振りは見せずにこちらに炎弾を当てるために距離を詰めてきた。

 こちらに当たりそうな炎弾は水魔法を纏っている拳で迎撃して、俺は再びワイバーン達に向かって走り出した。

 しかし先程のアッパーを見て学習したのか、ワイバーン達はバラバラに飛び回り始めた。


「所詮はトカゲだ!」


 俺は気にせずに全力でジャンプした。

 当然ジャンプした先にはワイバーンはいない。その先にあるのはドームの天井だ。

 俺の攻撃を躱したと油断しているワイバーン達。だが俺はまだ移動中なだけだ。

 天井にぶつかる直前にくるりと上下を入れ替えて足から天井に接地する。

 ジャンプの勢いが残り一瞬天井に立っている状態だ。

 その一瞬で次の標的をロックオンする。

 狙いは俺を躱したと思って飛行速度を落とした青ワイバーンだ。

 俺は天井を蹴って青ワイバーンに突撃していく。

 その時には青ワイバーンもこちらの意図に気付いたようだがもう遅い。落下速度も乗った俺の突撃は避けられない。

 俺は膝を立てて青ワイバーンの延髄にニードロップを叩きこんだ。

 たまらず墜落していく青ワイバーン。俺はそれに付き合わずに背中を蹴って、

状況についていけずに混乱している黄ワイバーンに飛び移った。

 自分にタゲが移ったことを知った黄ワイバーンは狂乱して暴れまわる。

 だが諦めるんだな。背中を取られた時点でお前の負けは決まったんだ。

 残る赤は黄を助けようとは思っているが、背中を取られていては手出しができないようだ。

 まだまだ俺のターンは続く。

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