表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

218/223

第二百十三話 かつで勝つ

 場所は変わってセーフエリア。

 あの後五分ほどワイバーンレンジャーと戦ってみて、連中の動きを観察してみた。

 ワイバーンレンジャーの攻撃手段はくちばしでの突進と火炎弾の二つだ。

 こう聞くと大したことがなさそうだが、五体が次々に空中から火炎弾を撃ってきて、それに対処しているときに横から突進されてはたまったものではない。

 ベストはこちらも五人以上のパーティーで戦うのと、対空攻撃を保持することだろう。

 奴らの動きに関してだが、意外にもそんなに俊敏ではなかった。

 火炎弾を撃つときはホバリングをしている状態のみだった。突進攻撃に関しても、不意を突かれなければ問題なく躱せる。

 飛行速度は最大で時速五十kmくらいだろうか。逃げ回られると面倒くさいが、そのスピードで向かってきても冒険者なら反応できるだろう。

 ワイバーンの体長は四mほど。手懐けて背中に乗せてもらって飛んでくれたら楽しそうだ。

 わかった事はこのくらいだ。後は飯を食って仮眠を取って本番に備えよう。


「ゆーちゃん、ご飯は何にするの?」

「そうだな。折角だし験担ぎにとんかつでも食べるか」


 別に本当に験を担ぐわけではないが、ちょうどオーク肉で作ったとんかつがあったはずなのでそれを食べることにした。

 イスとテーブルを出して、揚げたてのとんかつが山盛りになっている大皿とキャベツの千切りが入ったボウル、それと白米を並べていく。


「味付けはソースかおろしポン酢な。ドレッシングも好きに使ってくれ」

「ゆーちゃんはこのあとたたかうから、しっかりたべるの」


 まあ腹が減ってるのでしっかり食べはするが満腹にはしないぞ。仮眠を取るとはいえ、満腹で動きが鈍っては困る。

 今回の戦いはスピード勝負だ。十二分に動けるように整えなければいけない。

 各々が皿と茶碗に食べる分だけ料理を取って、残った分は再びアイテムボックスにしまいこむ。


『いただきます!』


 まずはちみっ子達がとんかつにソースやおろしポン酢をかけていく。

 ちなみに俺はおろしポン酢派だ。

 昔はソースだったが、三十を超えてからはソースだと重く感じ始めたのだ。

 その点おろしポン酢だとあっさりさっぱりでいくらでも食べられる。

 ・・年は取りたくないものだな。

 前にちーちゃんが言っていた若返りの薬の事が頭をよぎる・・が、それはそれでなんか怖いな。

 そもそも入手方法もわからないし、今考えても仕方ないことだ。


「ゆーちゃんはそーすをつかわないの?」

「俺はおろしポン酢が好きなんだ」

「ならみーちゃんもそっちにするの」


 最初はソースで食べてたみーちゃんだったが、俺と同じ味で食べようとする。

 ちみっ子あるあるだなぁ。


「別に気にせずに好きな方で食べなさいな。俺はおっさんだからおろしポン酢がいいんだ」

「じゃあみーちゃんはりょうほうたべるの。どっちもおいしいの」


 見ればちーちゃんとふーちゃんも両方の味付けでとんかつを楽しんでいる。

 人の意見なんて気にせずに美味しく食べるのが一番だ。

 あと俺はキャベツには何もかけない派でもある。

 人によってはソースをかけたりドレッシングをかけたりするが、俺はとんかつの味でキャベツを食べる。

 別に通ぶってるわけではなく、おろしポン酢の味が口にあるのでそれでキャベツを食べれば十分なんだ。

 たまに外食でとんかつを食べるときにカピカピに乾いたキャベツが出てくると悲しくなる。あれは勘弁してほしい。


『ごちそうさまでした!』


 キレイに食べ終えてから食器をみーちゃんに洗浄魔法で洗ってもらい、俺は仮眠用のベッドを取り出した。

 仮眠は二時間の予定なのでテントは出さずにこのまま寝ればいいな。

 そもそもボス部屋から一番近いこのセーフエリアは、ボスを倒す人が使うのが一般的だ。

 それ以外の冒険者が来ることはあまりない。

 こんな時間で誰も居ないのだから、今日は俺達しか使わないかもしれない。安心して眠ろう。

 では目覚ましをセットして・・


『おやすみなさい』



 チャッチャーチャッチャーチャッチャッチャー・・

 目覚ましに設定してあった音楽が流れた。

 今日のおめざミュージックはトレンディーな戦隊モノのOPだ。


「みんな起きろー。出発のお時間だぞ」


 二時間の仮眠で腹もこなれて疲れもいい感じに取れた。これなら全力で戦えるだろう。

 ちみっ子達も目をくしくししながら起き上がってくる。

 本当ならちゃんと寝かせてあげたいがそれは帰ってからだ。

 とりあえず寝起きなのでホットミルクを準備してあげよう。

 アイテムボックスから魔法瓶を取り出して、中のホットミルクを四つのカップに注いでいく。


「ゆーちゃんおはようなの」

「・・さすがにちょっと眠いわね」

「あ、ミルクの匂いがする!」

「ホットミルクを入れたからゆっくりお飲み」


 寝起きの体に温かいミルクが染み渡る。

 ちみっ子達もフーフーしながらミルクを飲んでいく。

 これを飲み終わればいよいよワイバーンレンジャーとの戦いだ。

 いつも通り逃げ出すことも可能な戦いだが、今回ばかりは十分な勝算ありだ。

 おそらく他の冒険者には攻撃出来ない明確な弱点を俺は突くことが出来るからだ。

 ワイバーンレンジャー共よ。今日が貴様らの最後となるのだ! ワハハハ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ