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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第百四十話 道なき道を

 まあ悲しい事実ではあるが、ちーちゃんの言う通り強力かつ有用なスキルをもらっているので文句などない。

 アイテムボックス一つでも超級のチートだもの。他の三つも戦闘となれば地味ではあるが強力なスキルだ。

 ダンジョンでは基本一人で戦う俺向きの良いスキル構成だ。地味だけど。


「じゃあみんな車に乗って。全力全開で王都に向かうぞ」


 みーちゃんが助手席に、ちーちゃんとふーちゃんは後ろのベッドに座り準備完了。

 平野部と違い登山道はそんなに道が広いわけではないので安全運転で来た道を戻る。

 三時間ほどかけて登山口まで戻り、そこからは見通しのいい場所は時速100kmで突っ走った。

 地図をみてざっくりと計算したが、王都までは少なくとも400kmはある。

 途中で昼食をはさみ少々時間をロスしたが、信号もないとはいえ暗くなる前に到着するのは無理そうだ。

 そもそも距離も方角も大体の計算なわけだし。

 どこかで王都に繋がると思われる街道を見つけて、途中の村で王都の方向と距離を聞いたほうがいいだろう。


「なので今日は暗くなる前にキャンプに入ります」

「いっぱいはしったの」

「・・そうね。道中何度か魔物を撥ねたけど、無視して走り続けたものね」


 余裕があれば車を止めて回収したかったけど、今は懐のほうに余裕がある。

 五回くらい魔物を撥ねたけど、全無視して突っ走って来ました。

 おかげで流石に疲れた・・

 ちなみに車体の方はもちろん無傷。強化様々だ。

 ヨセ山からの走行距離は約300km。自分の感覚を信じるならもう少しで王都が見えてくるはずだ。


「今日はさっさと夕飯を食べて寝てしまおう。明日には王都に着いて忙しくなるしな」

「わかってはいたけど、移動と情報収集の繰り返しだね」

「ああ。ネットがあって交通網の発達してる地球が恋しいぜ」


 すでに軽くホームシックになってきている。いや、アースシックか。

 俺達は夕食をとった後、昨日のようにちーちゃんに車を岩壁で囲ってもらい就寝した。




 えっと、異世界三日目か。

 朝起きてから朝食前に車にガソリンを補給しておく。

 いくら強化してもガスがなければ車は走らない。ルール無視でガスを持ってきたかいがあるってもんだ。(よいこはマネしちゃダメです)


「ねえゆーちゃん。あれって馬車じゃない?」


 朝食後にふーちゃんが遠くを指差してそう言ってきた。

 その先を目を凝らして見つめると、確かに馬車っぽいものがゆっくりと動いているのが確認できた。ここからおよそ500m先くらいか。

 向こうがこちらに気付いているかはわからないが、そのあたりはどうでもいい。

 あの馬車が俺達とほぼ同じ方向に向かって動いていることから、王都に向かっている可能性がある。

 もちろん違う場合もあるが、それでも馬車の向かう先には街か村はあるだろう。それならそこで聞き込みをすればいい。


「あそこに道があって馬車が通ってるというのがわかったのは僥倖だ。どこかしらにはたどり着けるだろうからな」

「・・いくらショートカットの為とはいえ、正確な地図もコンパスも無いままに走り続けるのは本来無謀だったのよ」

「見切り発車だったのは認めるが、エルフの村の森を通るとだいぶロスになったからな」


 森の中ではスピードが出せない。それでは今日中に着けたかも怪しくなってくる。

 無謀ではあったかもだが、途中村でも見つけて王都の方向を聞ければ適宜修正は出来ただろうし問題はない。

 もっとも村どころか集落すら無い無人の荒野に向かってた可能性もあるが・・

 結果的にうまくいったようなので問題なし。


「さて、馬車が去っていった方へ向かって車を走らせますか」


 その言葉にちみっ子達も車に乗り込む。今日もみーちゃんが助手席のようだ。

 馬車が通った道には向かわず、今の距離を保ったまま平原を走っていく。

 道に出て馬車を追いかけるとすぐに追いついて面倒なことになりそうだからだ。

 多少悪路であっても強化中の車であれば苦も無く走れる。


「せっかく王都へ行くのだから、観光でもしたいものだがな。そんな余裕は捨てたほうがいいか・・」

「またくればいいの。ゆっくりりょこうするの」


 そうだな。精霊結晶を持ち帰って、復活した『水神社』を満喫した後はまだ予定が決まってるわけでもない。

 改めて観光の旅に来よう。




「なんか大きな建造物の影が見えてきたな」


 しばらく車を走らせるとぼんやりと外壁のようなものが見えた。

 距離があってわかりにくいが、恐らく10km程はあるのではないだろうか。


「さすがに王都だよな?」

「ただの街があんなに長大な壁を造らないよ。間違いなく王都だと思うよ」


 そりゃそうか。どうやら無事に着いたようだ。

 さすがにここからではまだ王都まで距離があるので、数キロ前までは車で近づいていこう。

 その後はダイフクと肩車にちみっ子達を乗せて『神速』で走って行けばいいだろう。

 あんなデカい街での聞き込みは大変だろうが、その分情報が手に入ることに期待しよう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 異常なスピードにモンスターだと思われたりして(笑)
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