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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第百二十話 三割後半

「・・嘘ね」

「嘘はよくないよみーちゃん」

「なぜかみーちゃんのしんらいどがぜろなの」


 何とかする方法があると言ったみーちゃんに対して容赦ないツッコミを入れる二人。

 気持ちは分からないでもないが・・


「二人共、それを言うのはみーちゃんの話を聞いてからにしよう。それからでも遅くない」

「それとなくゆーちゃんもひどいこといってるの」


 ちみっ子は細かいことを気にするなぁ。

 俺はイ◯ローの全盛期の打率くらいは君のことを信じてるぞ。


「とにかくおしえるから、おじさんたちはむこうにいくの」

『え?』


 向こうに行けと言われた事に対してなのかちみっ子におじさんと言われた事に対してなのかは分からないが、俺以外(と思いたい)の二人のおじさんがショックを受けて声を上げた。


「私達には聞かせてもらえないのかい?」

「ダンジョンを救う手立てだろ? 俺たちにも聞かせてくれよ」


 ちみっ子に対して必死になるおっさん共。

 会話の内容によっては通報ものである。


「だめなの。このはなしはみーちゃんたちのそんざいにかかわるはなしなの。ほかのひとにはおしえられないの」


 そう言われては引き下がるしか無い二人。

 精霊の存在に関わるといった未知の部分に安易に触れるべきではないと判断したのだろう。

 おっさんたちは背中に哀愁を漂わせながらこの場を離れていった。


「精霊の存在に関わる話って、俺は聞いていいのか?」

「あれはうそなの。それっぽいことをいって、ふたりをあっちにいかせたの」


 やはりみーちゃんの話は打率くらいのしんらいd・・

 いやここはナイス判断だったと言っておこう。


「・・それでみーちゃん。どんな手があるの?」

「僕ももうダンジョンを消して大精霊様が休眠するしか無いと思うけど」

「たしかにみならいのだいせいれいさまは、じかんをかけてちからをためて、かんぜんなだいせいれいさまになるの」


 それは百年単位の人間では追いかけることの出来ない時間をかけての進化。

 どの大精霊様達もそうして完全体になったのだろう。


「ただし、それはこっちにかぎったはなしなの」


 こっちに限る? どういう――――


『あ!』


 みーちゃんの話を聞いたちみっ子達が同時になにかに気づいたようで、置き去りにされた俺。


「・・確かにそれなら可能性はあるわね」

「ただし時間との勝負になるけど・・」


 まーぜーてー! 僕も話にまーぜーてー!


「そんなめをしなくてもちゃんとはなすの」

「お願いします」


 ようやく仲間に入れてくれるようで一安心である。

 仲間外れダメ、絶対。


「さっきいったように、ちきゅうのだいせいれいさまはじかんをかけてかんぜんなだいせいれいさまになるの」

「・・でも別の世界の大精霊様は他の方法がある場合があるのよ」

「世界によって進化の方法が違うのか?」

「時間をかけて完全な大精霊様になるのはどの世界でも出来るけど、世界によってはそれ以外の方法が存在する場合があるの。この地球では時間をかけるしか方法がないってことだよ」


 時短調理法みたいな感じか? 他の世界は大精霊様に優しいな。

 でも地球では他の方法がないのだろ?


「・・『精霊結晶』。ゆーちゃんの家の『ガーデン』から行ける異世界に存在する別の進化の方法よ」

「あ!」


 そうか、別の世界の時短調理法をこっちでやればいいわけか。

 ・・何かこの表現はイマイチだな・・


「その精霊結晶を手に入れて持ってくれば、ここの大精霊様も進化できてダンジョンも消えずに済むって事か」

「そうだね。ただし期限は大精霊様が眠りにつく前までだよ」

「ん? 眠りについてからでは進化できないのか?」

「出来るけど、眠りについてしまうとそれまでの記憶がリセットされちゃうの。そうなると同じダンジョンは造れなくなっちゃうよ」


 それはマズイ。

 この漁港の景色があるから多くの人たちの心の支えになっているのだから、別物にする訳にはいかない。

 何よりこの地を愛してくれた大精霊様のまま進化させてあげたい。


「約一ヶ月以内に異世界のどこにあるかわからない精霊結晶を探して持ってくるか・・難易度ナイトメアだな」

「のぞみはうすいの。だからここのひとたちには、だんじょんにおわかれはしてもらったほうがいいの」


 そうだな。間に合わなかったときの事を考えるとそうした方がいい。

 あっちの二人にそれを伝えておこう。

 離れたところで海を見て黄昏れているおっさん達を呼び寄せた。


「どうなりました?」

「ダンジョンは助かるのか?」


 全力で駆け寄ってきた二人が俺に顔を寄せて詰め寄ってきた。

 ちょ、マジ勘弁してください。オッサンスメルが襲ってくるんで。


「とりあえず落ち着いて。今から話しますから」


 むさいおっさん達を離れさせて俺は具体的な方法は伏せて極薄な可能性の話をした。同時にダンジョンとの別れも済ませるようにと話す。


「方法は分からないが全ては本城君達に託すしか無いわけか・・」

「期待はしないでください。年末ジャンボ宝くじで一当前後賞合わせて当選するくらいの気持ちで」

「いや、ハードル下げすぎだろ・・」


 そりゃこっちだってそんな重荷を背負いたくはないもの。

 最善は尽くすが、ダメ元くらいでいてください。

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