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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第百十四話 民宿の朝

 翌朝。

 昨日は四人で何とか大量の夕食を食べきって(八割は俺が食べたが・・)すぐに就寝。

 おかげでまだ胃が重いのだが、味噌汁の優しい香りが漂ってきたおかげで食欲が出てきた。


「あさごはんなの!」


 ちみっこ達はよく食べてよく寝て、朝もしっかり食べれるようだ。健康優良児だな。

 朝食の用意がで出来たら女将さんが呼びに来るそうなので、今のうちに顔を洗っておく。

 時間に余裕があれば朝風呂も入りたいところだが。

 とりあえず女将さんが来るまではテレビを見て時間を潰すことにした。

 チャンネルを回してるとたまたま朝の教育番組に目が止まった。

 科学の実験番組のようで、今回はペットボトルロケットを作るみたいだ。

 子供向けではあるが意外と面白い。


「ゆーちゃん、僕もペットボトルロケット作ってみたい!」

「じゃあ今度作成キットを買って、四人で勝負しようか」


 俺のその言葉にちみっこ達はやる気を見せて、上手に作れるように番組を真剣に見始めた。

 この子達は勝負事になると熱くなるな・・



 コンコン

 しばらくテレビを見ていたら、部屋のドアがノックされた。


「お待たせ、朝食の準備ができたわよ」

「わかりました」


 女将さんの声が扉の向こうから響いてきた。

 俺はその声に返事を返し食堂に向かう準備を始める。


「朝ごはんも楽しみだねー」

「・・でも昨日みたいな量はいらないわ」


 テレビを消して部屋の入口に向かいながら、ふーちゃんとちーちゃんがそんな会話をしていた。

 実際朝食もあの量だと食べきれる自信がない・・

 朝は普通に一人前で十分なのです。

 戦々恐々としながら食堂に到着して中を覗き込んだ。


「・・どうやら大丈夫そうだな」


 食堂に並んでいるテーブルを見たところ、料理が用意されているのは一台だけ。量も普通に四人前だ。


「どうかしたのかい?」

「おわっ!・・いえ、別になんでもないです」


 俺の行動が不審だったのか、背後に現れた女将さんがそう訪ねてきた。

 カッコ悪いことに不意打ちのその声に驚いてしまった・・


「お兄さんたちが最後だからゆっくり食べるといいよ」

「わかりました。ではいただきます」


 俺達は早速席について食事を始めた。

 朝食のメニューは女将さんがよそってくれた白米と岩のりの味噌汁。おそらくこれも金華さばであろう塩焼き。わかめときゅうりの酢の物。それにサラダといったスタンダードだが地の物を使った豪華な朝食だ。


「味噌汁が染みる・・」


 一口味噌汁をすすると、岩のりの磯の香りと味噌の香りに日本人としての魂が癒やされる。

 こんなん永遠に飲み続けられるわ。

 ちみっこ達も気に入ったようで、先ほどから無心で食べ続けている。


「そうだ女将さん、朝風呂って入れますか?」

「ええ、大丈夫よ。うちの温泉気に入ったかい?」

「最高ですね。昨日の疲れが飛んでいきましたから」


 ここのチェックアウトは10時なので、集合時間に間に合うギリギリまで入っていきたい。

 昨日は疲れや食事の時間もあって長湯は出来なかったし、ちみっこ達も温泉が気に入っていたのでしっかり堪能しないとな。


「りょこうはおいしくてたのしいの!」

「・・みーちゃん、私たちはダンジョンを調べに来たのよ。美味しいご飯を食べに来たわけじゃないの」

「そう言いながらちーちゃんご飯おかわりしてるよね」

「・・美味しい食事を用意してもらってるのに、食べないのは失礼だわ」


 ちーちゃんに突っ込んだふーちゃんもそう言いながらすでにご飯をおかわりしている。

 みーちゃんに関しては言わずもがな。みんな今日も健啖である。

 


 結局ゆっくり朝食を食べて、温泉に浸かって、チェックアウトをしたのは九時半だった。

 みーちゃんではないが、現状普通に旅行を楽しんでいるだけだな。


「みんな、ダンジョンの事頼んだわよ」

「みーちゃんたちにまかせるの!」

「ダンジョンの事なら僕たちなら何でもわかるよ」

「・・しっかり調べてくるわ」


 やる気MAXなちみっこ達にセリフを取られた。

 そんな姿が微笑ましいのか、女将さんは三人の頭を撫でてくれた。


「ちょっとばかり期待が重いですが、頑張ってきますね」


 俺は苦笑いをしながら女将さんにそう言った。

 実際ダンジョンは人間にどうこう出来るものでは無い。

 俺はちみっこ達がいるからこそ何か調べられるかもしれないだけなんだ。


「当然の事だけど無理はしちゃだめよ。大切な場所ではあっても、人の命の方が大事なんだから」

「その辺りは大丈夫です。割と長い事冒険者をやっていますので」


 『ファースト』での長年の経験で引き際は心得ている。ベテラン冒険者にとって一番大事な事だ。


「ではお世話になりました。今度は諸々終わらせてからまた泊まりに来ますね」

「ええ、いつでもいらっしゃい。大歓迎よ」


 女将さんと挨拶を終えて俺たちは車に乗り込んだ。

 『水神社』までここから十分ほどなので問題なく間に合うだろう。


「さっさと問題解決してダンジョンに潜れるといいな」

「ここのだんじょんもたのしいといいの!」


 きゃいきゃい騒ぐちみっこ達。

 

 しかしこれがフラグになったのか、俺達が竜宮館に着くと事態は急転していた。

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