獣ダンジョン3階層の巨大裂け目
「あれ?あっちは明るいぞ」
裂け目を進んで来たが、その先の方から明かりが漏れている感じがする。
山の反対側に通じているのかと思われたが、自分たちの歩いている道が続いているのではなく、裂け目の上空の方が少しだけ空に繋がっているだけであった。
「でも、あの大きさではロック鳥は通れないみたいね」
「それはそうだが、その下にいるアイツ……」
この場所では遠くの大きさを把握しづらいが、やはり先ほどまでのロック鳥よりさらに大きいことがわかる。
「それと、その奥で光っているのは」
「やっとダンジョンコアを見つけられたな」
「シミったら偉そうに。シミの勘は外れたのに」
「う!」
「はいはい、このダンジョンのボスってことでしょう?周りの奴も含めると結構大変そうよ」
「って話していたら、気づかれたみたいだな」
ボスの取り巻きの一部がこちらに向かってくる。
「お、分散するならばありがたい話だ。返り討ちにするぞ」
シミリートの言葉の通り、確かに分散される方が楽である。
もう何度目かわからないほど繰り返してきた、カイトシールドを並べて防御しながらの攻撃を行う。
「あ、学習したか。気をつけるぞ」
こちらが優勢に進めていることがわかったのか、他の取り巻きたちと交代しながら、時間差で攻撃してくるなどパターンを変えて攻撃をされだす。
「いや、それでも何とかなるぞ。大丈夫!」
タイミングを変えられたり入れ替わられたりしても同じように盾の隙間から長柄武器で攻撃し、魔法で上空にいる間にも攻撃をしていると、いったん全部が上空に退避した。
「お、逃げるか?」
「違う!来るぞ!」
様子見をしている感じであったボスが、岩場から飛び立って両翼を大きく羽ばたかせる。




