獣ダンジョンの3階層の攻略2
「この分岐はどっちが正解なんだろうか?」
ほとんど道なりに進んで来た一行だが、大きく2分岐する場所にたどり着く。
片方は斜面を降りていく道で、もう片方は斜面を登る道である。
「ちょっと待ってね」
再びユリアンネがシルヴィスの視界で先を見に行ってみるが、降りていった道が谷に続くこと、登っていった道はさらに険しい山の上方に続くことしかわからない。それ以上の偵察をするにはもっと時間がかかりそうである。
「そうか。じゃあ、俺の勘なら谷かな」
「シミの勘か。じゃあ、反対の山が良いかな」
カミラの冗談のような発言に、ユリアンネも賛同する。
「ロック鳥って山の魔物だし、そのボスがいたりダンジョンコアがあったりするならば山の方が確度が高いかなと。それに違った場合に谷から山へ登る方が気が滅入りそうだから」
「ぐ!」
その話を踏まえた後では、谷を選ぶ者はいなく自然と山に向かうことに決定する。
「なんとなくロック鳥への遭遇回数が増えて来た気がするのは気のせいか?」
シミリートの感覚だけでなく、実際に戦闘回数は増えている。また、先ほどなどは降下して倒したロック鳥の死体が斜面を滑り降りて行き、入手できなくなったくらい険しい斜面を登るように変わって来ている。
「あ、それっぽいところがあったわよ」
ユリアンネが再びシルヴィスの視界で確認したところ、岩場に巨大な裂け目があり、そこからロック鳥が出入りしているのが見えた。
「よし、もう少しか。もう一踏ん張り、頑張ろう!」




