獣ダンジョンのロック鳥3
「で、何かいい考えが出た人はいる?」
温かい食事も十分にとって一息をついたところでカミラが念押ししてくる。
「このままここに籠っていても何も進まないし、そのまま山道を進めば向こうが勝手に近づいて攻撃して来るよな。そこを返り討ちにする」
「それは現実的かもしれないが、結構山道が危なっかしいし、近づいたときの攻撃手段も少ないのが難しいよな。俺は、基本的には回避しながら進んで、ダンジョンコアを取るだけとってしまうことを提案したいかな」
「サンダーの話は確かよね。でも回避って?」
「あいつらも近づいたら反撃されるのが分かるだろうから、この石を落とすみたいな手段になるだろう?その時だけ、これみたいに天井を壁魔法で作るんだ」
「確かに、俺たちは本当の殲滅をするのが目的ではなくて、魔物が溢れないようにするために、魔素の蓄積を回避したいのだよな。じゃあコアを取ってしまえば、これ以上は魔物も増えないし目的達成か」
「他に良いアイデアの人は?」
「……」
「じゃあ、コアを狙うにして、まずは場所をどうやって見つけるか。どうやって回避しながら進むか、を考えようか」
しかし考えたところで、結局はユリアンネが使い魔シルヴィスの視界で調査するために遠くに飛ばさせること、それでそれっぽいのを見つけた方向に進むしかない。
ロック鳥が襲ってくれば反撃、回避しつつ、上空からの落石攻撃には天井を壁魔法で作成しながら諦めるのを待つ、という方法になった。
「ほら、あいつらも諦めることを知っているみたいだぞ」
確かに石を落として来ることは、何度かやると諦めるという実例を確認することはできた。
しかし、1階において≪石壁≫で入れなかった周りに、大量に角兎が集まっていたことを皆は失念しているようであった。




