獣ダンジョンへ2
「流石に角兎と言っても、これだけの数を相手にすると大変だな」
連続して襲ってきたホーンラビットも居なくなり、少なくとも近場の魔物は一掃したと思われて、座り込む仲間たち。
「ま、角兎は食べられるし、角なども素材になるからとりあえず魔法の収納袋にしまっておくだけで良いだろう」
「なぁ、少しは格好がついたと思うか?」
「ん?あぁ、ジモは元々バックラーを使っていたし、何となくな。サンダーはいつも刀だけだったから、ついつい回避するか、刀で返そうとする癖が残っているよな」
シミリートがカイトシールド使用の先輩としてアドバイスをしている。
「それでも、サンダーは飲み込みが早いよ。すぐに追いつかれるかもよ」
カミラにはっぱをかけられたジーモントが、負けていられないと立ち上がるので、仕方なしに皆も立ち上がる。
「でも、どっちに向かえば良いんだ?」
「ははは。大丈夫だよ。ユリがシルヴィスで確認してくれていたさ」
「ユリ、シミがまるで自分の手柄みたいに言っているわよ」
「はい、はい。そうね。あっちの方向に階段と思われる岩場があったわよ」
「よし!じゃあ、そっちに向かって角兎を倒しながら移動するぞ」
それでもシミリートがリーダーらしく方針を皆に告げる。
「よし、再開するか」
サンダーも気合を入れて、そちらの方向ではあるが、皆とは少し離れられる場所に向かうようである。
「負けてられないな」
ジーモントがさらに反対側に進むと、ヨルクもようやく慣れてきたハルバードを手に女性陣の前を進み出す。
「俺は?」
「シミは同じ武器のままなんだから、練習ではなく皆のフォローをするのよ」
カミラに背中を叩かれながら、同じく女性陣の前を進み出すシミリート。




