虫ダンジョンへ3
「いやいや、あれは大きすぎじゃないか?」
それまで戦っていたジャイアントビーに比べて3倍ほどの大きさの魔物を見る。
ジャイアントビー自体も普通の蜂に比べて巨大で、大人の片腕くらいの大きさである。その3倍ほどであるので、明らかに女王蜂なのであろう。
「普通の蜂なら、せいぜい3割や5割増しじゃないのかよ」
「詳しいわね」
「食材の仕入れのときに聞いたことがあるだけだよ」
ジーモントの嘆きに関わらず、ひらけた空間の奥、女王蜂の近くにいた少し大きめの巨大な蜂たちがこちらに向かってくる。
今までの狭い通路と違い、この空間ではこちらの8人それぞれが対峙できてしまう。
「後衛も気をつけろよ!」
シミリートの注意喚起の通り、≪炎壁≫を発動して防ごうとするが、ダメージを気にせずにこちらに向かってくる護衛の蜂。
「火が怖くないのかよ!」
「飛んで火に入る夏の虫……」
「そんな話は要らないわよ!」
口調はきついが、まだ軽口を叩く余裕がある気配の仲間たち。
ただ、通常のジャイアントビーがDランク。それより強い護衛ならばCランクと考えると銅級の仲間たちと同格になるので、念のために≪氷壁≫で蜂たちの行動を制限しておくユリアンネ。
「で、どこに蜂の巣らしい蜂蜜があるんだ?」
「シミ、余計なことを言わず」
護衛たちを倒して、奥で待ち構えていた女王蜂と残っていた護衛を相手し出したところでの、シミリートの言葉である。
確かに火魔法などをたくさん使って良いのか?と思ってしまうが、それっぽいところはない。




