虫ダンジョンへ2
「ここも、か……」
ダンジョン入口の前の小屋は、誰も使っていないのでかなり傷んでいる。
「まさか、小屋だけでなく魔物氾濫まで!?」
「いや、道中でもそれっぽい虫の魔物に遭遇しなかったし、それはないと思いたいな」
「じゃあ、まだ外も明るいし、行ってみるか」
戦馬たちはいつものように入口近くで自由にさせておきながら、自分たちは洞窟のようなダンジョンに潜っていく。
「最初は蜂?」
「もしかして、蜂蜜!?」
以前に、巨大蜂の洞窟に挑戦したが、時間切れで中途半端に終わった記憶のあるカミラたち。
「美容効果だけでなく、薬効にも期待できるわよ」
「蜂の子が美味いと言っていたよな」
ユリアンネとヨルクも軽口を言いながら、戦闘でジャイアントビーと対峙しているシミリートを見守る。
「はいはい。どうせそれなりのダンジョンの地図はつくるつもりだろう?良いのが見つかると良いな」
「あのときは鎧を新調するときだったから防御に不安もあったけれど、今なら、ね」
「私たちも強くなっているからね」
カミラやゾフィと違い口に出してはいないがドロテアもそれなりにやる気になっているようである。
そうなると男性陣もやる気を出してくる。
「よし、蜂なら素材回収する殻もないし、どんどん先に進むぜ!」
「そうは言っても、尻尾の針はできれば集めたいからね」
Dランク魔物である巨大蜂は、ある程度集団で遭遇するが、洞窟タイプの狭い通路では同時に対峙できる数も限られるので、ヨルクのハルバードの練習にするくらい余裕のある一行であった。




