不死ダンジョンの成果
魔物氾濫となっていたアンデッドのダンジョン。
入口まで2度も戻って立て直すことになる苦労もあったが、成果がそれなりにあったと振り返る。
斧の系列であり筋力が必要ということで自然とヨルクが持つことになった槍斧。槍の穂先に斧頭、その反対側に突起が取り付けられた長柄武器である。
今までの戦斧では、馬の上からの攻撃もできないだけでなく、今回のゾンビとの戦いにおいても皆より短い武器で苦労したヨルクである。
「特殊な効果ってだけで、下手すると呪いかもしれないから、まだ使えないわよ」
「分かっているよ。ユリの魔法の袋にしまってもらっているだろう」
「それより、あの金貨、銀貨も気になるわよね」
「カミラはそっちだよな」
途中で入手した貨幣は、この近隣で見かけた図柄では無かった。良く見ると魔術語のようにも見えるので、先ほどの魔導書と合わせて古代に使用されていたものと推測するユリアンネ。
「さ、そろそろ帰るとするか」
皆が十分に休憩できたと確認したところで、シミリートが声をかける。
「よし、急いでドロガンの街に帰るぞ」
「ヨルクは鑑定して欲しいだけでしょうけれど、私もお風呂に入りたいわ。ユリの≪洗浄≫魔法があっても、ゾンビの臭いがしみついた感じがして」
「それはそうよね」
魔石以外に得られるものがないと覚悟していたダンジョンで、思わぬ成果に口も軽くなっている仲間たち。
ダンジョンの入口までの帰り道も最低限の魔物に遭遇するが、特に困ることもなく外の野営地に到着する。




