北方の不死ダンジョン探索
「やっぱり出て来たやつはいないみたいだな」
交代で仮眠をとっていたが、その間にダンジョンの入口の外に溢れてきたスケルトンはいなかったようである。
ジーモントが朝食を用意し、ドロテアとカミラがそれを手伝っている間に、シミリートたちは夜に倒したスケルトンから素材を回収する。
「とは言っても、魔石くらいだよな。崩れた骨をどかす方が面倒だな」
「そうね、一応は剣や槍の穂先の金属は拾っておくけれど、スケルトンソルジャーほど良い武器ではなかったし、ね」
数十ではなくそれより上の桁の数の魔石であることを確認して、その旨を仲間に共有する。
「今からダンジョンに入るけれど、あそこは夜と同じ扱いだよな?スケルトンたちって動いているだろうけれど、どのくらい残っているんだろう……」
「これだけ倒しても、まだいるんだろうな」
覚悟してダンジョンに入ると、まず目に入って来るのは真四角な通路。床も壁も天井も石組みのようなもので出来ており、それが直線で続いている。
ユリアンネの≪灯り≫魔法が照らす限りの先にはスケルトンの姿が見えない。
「これは地図の作成が楽で良いわ」
ユリアンネが冗談のように言うが、仲間たちはこの後に大量に遭遇するかもしれない魔物に身構えておりあまり耳に入っていないようである。
「ほら、かたくならず、気楽に行こうぜ!」
その様子に気づいたシミリートが声をかけて、その場でジャンプして見せる。
「ほら、身体をほぐして」
「それはやりすぎよ」
そのユリアンネによる突っ込みを受けることまでセットだったのが分かった仲間たちにも、ようやく笑いが出てくる。




