北方の不死ダンジョン2
「ユリ、とりあえず攻撃魔法は控えておいて良いぞ」
皆が起きてきたこともあり、シミリートが指示をしてくる。
落ち着いて対処すれば、いくら数がいても所詮はEランク魔物の骸骨。
≪土壁≫魔法で他に広がらないように抑えておけば、あとはシミリートたち前衛部隊が簡単に片付けてくれる。
ユリアンネの魔力は、何かあったときのために温存したいシミリートの判断は正しいと理解する。
「ありがとう。壁の強化だけしておくわね」
シミリート、ジーモント、サンダーの3人が前に並び、その後ろにヨルク、カミラ、ゾフィが控えている。
ドロテアはユリアンネの横に来て、≪炎壁≫を発動するか迷っている。
「テア、奥からはまだ出てくるようだから、入口付近に発動しておいてくれ」
シミリートの発声に従って発動するが、敵はその炎でダメージを受けているはずなのに、気にする気配はないまま次々とこちらに向かって来る。
「シミ、いつでも交代するからね」
カミラたち交代組が後ろから声をかけるが、まだまだ余力がありそうなジーモントたち。
「ユリ、奥の方を見ることはできるか?」
「やっているけれど、暗くて。入口の炎で少しは奥が見えたけれど、ずっとスケルトンが続いている感じね」
魔銀の使い魔シルヴィスの視覚を使って、入口の奥を確認したユリアンネが答える。
「これは長期戦になるかも、な」
「じゃあ、早めに交代をして」
カミラの声に従い、前衛の6人が入れ替わり、スケルトンに対応をする。
ユリアンネとドロテアはずっとダメージを与えられるように、≪土壁≫に挟まれた通路を通ってくる場所に≪炎壁≫を発動しておく。




