北方への遠征2
「これは面倒だな」
王都の付近では街道の魔物をある程度は退治してきたのだが、北に進むにつれ魔物を見かけるようになる。
「とは言っても、放置していると困る人もいるだろうし、目についたヤツだけは倒しておこうか」
角兎であれば放置しても問題ないだろうが、ゴブリンなどは街道を通る旅人の迷惑になる。
ドワーフで低身長であるだけでなく武器もバトルアックスであるヨルクは、戦馬に騎乗したままでの戦闘は苦手であるので、短槍やショートソードなどの武器を得物とするシミリート、ジーモント、カミラ、サンダーたちがそれら魔物を蹴散らしに向かう。
「この機会に私も練習しておくわ」
ゾフィもショートボウではなくショートソードの練習として参戦している。
「私たちは周りの安全確認ね」
ユリアンネが馬上で目をつむって使い魔シルヴィスで偵察をする。ヨルクとドロテアはその護衛である。
「なかなか前に進めないわね」
「ま、それだけ魔物退治に人手をかけられていないのだよな」
「ゴブリンくらいならば鉄級冒険者でも大丈夫だけど、人数が足りていないのだろうな」
「難民や孤児達が冒険者として役に立つようになるまで待つしかないのかな」
「孤児達は今までも、だったから、増えるあては難民かな。でも、冒険者の難民は少なそうだな。他国に行ってしまうだろうし」
「オリガ王女たちも色々と大変だろうな」
「はいはい、他人事ではなくできることを手伝いましょうね」
「そうだな、早く片付けて王都に戻って、ダニークたちへの指導を再開しないと」




