近場の魔物村
孤児院の子どもたちへの育成や出店も流れに乗り出したところで、冒険者ギルドから相談が来る。
「また魔物退治を再開して欲しいって」
「イスクラディヤ国からの難民も増えてきているし、街道の魔物もそうだし、移民させるための廃村まわりの魔物もってことね」
「うーん、それは分かるのだけど、せっかく波に乗り出したところでもあるし……」
「よし、手分けをしよう。ジモ、カミラ、ゾフィ、ヨルクは留守番だ。ユリの薬屋の薬やスクロールの販売だけならカミラとゾフィが交代すればなんとかなるよな?」
「え?まぁ、そうね。値札もつけてくれているし」
「じゃあ、俺とユリ、サンダーとドロテアの4人で討伐に行こう」
「俺は店舗をやっていないから、問題ないが」
「私も、食堂の店員をザナたちがするならば」
「じゃあ、私もカミラかゾフィにお願いするわね。在庫は多めに作っておくわ」
サンダー、ドロテアの流れに合わせてユリアンネが了承したので、2班に分かれることは確定に。
「ま、ダンジョンも余程じゃなければ4人で大丈夫だろうけれど」
「オリガ王女が言っていた北方のダンジョンに比べたら、この近くのならば、ね」
「ダンジョンなのか魔物の村なのかはまだ分からないけれどね」
最初は、難民のために国の西側の街道を中心に、ゴブリンなどの討伐を行う。
いったん目処がついた後は、街道に近い廃村やその近くに住み着いた魔物の排除になる。
「でも本当に住み着いているのかな?何かと見間違えの可能性も」
「ま、その不安があるだけでも移民は住みたくないでしょう?」
「そうだな。俺たちが周りも含めて確認した、大丈夫だという言葉が欲しいのだろう」
「じゃあ、ちゃんと確認しないとね。責任重大ね」
根が真面目な討伐組は念入りに森や林の中の魔物を捜索し、ゴブリンだけでなく狼や蛇などの魔物でもない危険な生物も狩りの対象とする。




