孤児院での指導2
「良いんじゃない?みんながみんな、魔物を狩るのが上達するとは思えないし、職人的な職業訓練をやってあげるのは」
仲間たちと相談すると、カミラたちには賛同される。
「じゃあ、細かい作業が得意だったり、読み書き計算が得意だったりする子を中心に教えるようにしようか」
「あ、俺の料理も教えたいな」
「もちろん、みんなで色々とね」
さっそく孤児院の職員たちに相談してみる。
「それは大変ありがたいお話です」
やはり子供の数も多くて手がまわっていないらしい。ただ、今の状況を踏まえると冒険者の練習として角兎などの狩りの練習をするのが良いとは思っていたが、武器の扱いが苦手な子がいるのも確かであり、どうにかしたいが出来ていなかったとのこと。
「じゃあ、みんな。魔物の狩り以外もやってみたい人、集まって!刃物も使うから8歳以上の子だけにしようね」
カミラたちも一緒に孤児院に来ており、まずは手先が器用な子を対象にするため、簡単なテストをしてみる。
井戸から汲んできた水で、薬草を丁寧に洗うところからである。
そして、包丁より小さめのナイフで茎を取り除くのが上手にできるかを確認する。
就職を考えて、8歳以上の子どもたちはほとんどがテストに参加したが、細かいことが苦手な子はそれなりに多く、その二つのテストをクリアできたのは、ザリーナを含めて20名も居なかった。
「いまできなくても残念に思う必要は無いよ。ナイフはみんなにあげるから、これから採取や料理でもいろんなときに使って練習してね」
ヨルクが手軽な販売商品として準備していたナイフを提供してくれたので、子どもたちも喜んでいる。




