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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
異国での店舗経営

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孤児の指導検討3

「いいか、この串焼きは5銅貨だ。だから注文を受けた本数ごとに5枚ずつ数えて受け取って交換すれば良いだけだ」

 まず単価も安いわかりやすい串焼きを提供しているジーモントの店で指導を開始する。


 この国の貨幣は、銅貨、それが100枚で銀貨、さらにそれが100枚で金貨であり、半分の価値の半円の半銀貨と半金貨もある。

 ただ串焼きの支払いとなると、銅貨を受け取るのがほとんどであり、半銀貨や銀貨を受け取ることはまずない。もしお釣りを払うことになれば、大人かザリーナが対応することにすれば、ダニークとミハイロフでも店頭の業務ができる。


「どうだ、ちょっとやってみようか」

 特に昼時の繁盛しているときには、ジーモントとドロテアだけのときに比べて対応がスムーズになる実感がある。

 客足が遠退いた時間帯に、今度は隣の薬屋に行って商品の値段を伝えると、ダニークたちは腰がひける。

「ごめん、こんな計算はできないし、そもそもそんな高いものを扱うのは勘弁してくれ。落としてガラスを割ったら弁償できない」

「弁償なんていらないけれど、そんなに不安なら、まずは読み書き計算を覚えようか」


 すでにトリアンに居たときに、周りが商売をしているものばかりだったので、掛け算が九九で覚えられていることも知っていたユリアンネ。

 まずはジーモントの食堂と自分の店で使う文字、それと銀貨以下のお金をやりとりする時の計算から教えることした。


「もういっぱいだ。ちょっと休憩させてくれ!」

「そうか、じゃあ今度は剣術でも教えてやろう」

「本当か!頼む!」

 シミリートが自分の役割ができて喜ぶだけでなく、孤児でも男子のダニークとミハイロフはそちらの方が好きなようであった。


「ザナは覚えが早いわね。薬の調合も覚えてみない?向いていたら薬屋になることも」

「いや、調理を覚えて料理屋になってくれても」

「はいはい、私のために喧嘩しないでね。両方やってみるから」

 ユリアンネとジーモントよりも大人なザリーナである。


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