孤児の指導検討
オーク系ダンジョンで入手した素材の納品を行った仲間たちは、店舗改装も終わっているため、いよいよ店舗運営を開始する。
一番簡単なところでは、ジーモントが入手してきたハイオークの肉を使った料理、まずは手軽なところで串焼きの販売を開始する。
食料が不足がちであったこのアンダロフでは、角兎以外の肉は貴重であり、さらに元々上等な豚肉と言われるオーク肉のさらに上位版の肉である。
一般住民でも手を出しやすい価格帯で設定しているため、数少ない冒険者たちも含めて噂になるのに時間はかからなかった。
“薬屋:隣で新規開店!”、“衣服・工芸屋、武器屋:この奥の道で近日開店!”という旨の張り紙をジーモントの食堂に貼るだけでなく、店を手伝っているドロテアも含めて声にして営業活動を開始している。
「これは販売の人手が欲しいな。早めにダニークたちに声をかけないと」
「うちも人手が欲しいくらい。ジモの店に来るのは冒険者だけでないから、傷回復ポーション以外の薬も売れて行くの。薬屋として役に立つ感じがして嬉しいわ」
「俺も手伝っているだろう?でも、ユリの長年の夢がここで叶っているのは良かったな」
トリアンでも色々とあり、露店販売やギルドへの納品は行なっていたが自身の店舗を持つ薬師になれてはいなかった。その意味ではシャトニーも臨時開店のみであったので、続けるつもりの開店は今回が初めてである。
「高級品を調合できるのに、わざわざ安い低級品や中級品も並べるんだから」
「だって、高級品を安く売ったことで値崩れを発生させて他の薬師を困らせたくないし、低級品でも十分な人に高級品を買わせたくないし」
「真面目な薬師がいて、この街の人は幸せよね」
「カミラ、そんなことより私たちも早く店頭に並べる商品を増やさないと」
「本当だわ」




