ドラゴレシエ国のダンジョン再び3
王女オリガの希望通り、まずはオーク系ばかりが出るというダンジョンに向かうことにする。
店舗の工事が終わっているところもあるが、ヨルクの鍛冶設備はまだ終わっていないので今のうちに、ということにする。
その間に、既に工事も終わっていたユリアンネの薬屋については、大通りと裏通りのどちらからも店に入りやすいような構造に変えてもらうことに追加発注をしている。来店者に対して、仲間の互いの店を紹介して行き来がしやすいようにするためである。
「ユリはそれだけ大改造するお金があって良いわね。私たちは……」
「魔法のスクロールも薬も、一つ一つは場所を取らないから展示方法も融通がきくだけよ」
「ま、店番もお互いに融通しやすくなるわね。これでますます孤児たちの職業訓練にも呼びやすくなるわね」
「魔物討伐が落ち着いたら、その辺も考えられるわよね」
そして往復の移動も含めて1週間程度となったオークダンジョン。
風花の中つ国でのオークダンジョンと違い、階層も深かったのでダンジョンの中でも2泊することになった。
「いや、これでしばらくは上位ハイオークの肉に困ることもないよな」
「オーク肉は難民のためにも納品するし、ハイオークの肉もジモが食堂の目玉商品にするならば、消費も早いかもしれないぞ」
「そうね、避難民やここの住民のためを思うと、ときどきは狩りに行った方が良さそうね」
地下1階はDランクのオークであったが、地下2階はCランクのハイオーク、そして地下3階までありそこではBランクのハイオークファイターとハイオークアーチャーが徘徊しており最奥ではAランクのハイオークキングもいるダンジョンであった。
ファイターの武器はヨルクの鍛冶、牙と爪はカミラの細工の素材になり、その地下ダンジョンではユリアンネが調合に使う薬草もそれなりに採取できていた。
「私の皮革に使うための魔物も、また狩りに行くからね」
「「はい!」」




