ドラゴレシエ国のダンジョン再び2
「残念ながら、オークなど食べられる肉のダンジョンばかりではありませんが」
オリガが補足してくる。
「そうよね、前もゴーレムダンジョンなんてあったし」
「もしかして虫ばかりのダンジョンもあるのかな」
「はい、それもあります。そこでの素材は防具として期待していますので。もし冒険者ギルドに納品いただければ、北方の兵士たちの防御力が上がります」
自分たちも以前は巨大蠍の殻を防具に使用していたので、意味はわかる。
「前みたいに後いくつあるのか分からないのは疲れるわ。今回はいくつのつもりか先に教えて貰えますか?」
「はい。不死魔物、虫、獣、オークの4つです。いずれも、前回と違ってこの国でも北方にあります」
「せっかく店舗準備も出来てきたのに、そんなに長旅……」
「急ぎは食料確保の意味でもオーク系ダンジョンだけで結構です。このドラゴレシエ国に滞在されている間には残りもお願いします。戦争でしばらく間引きもできていないことが分かっているダンジョンになりますので」
「それならば。ところで、イスクラディヤ国からの避難民の様子はどうなのでしょうか?やはり食料問題はありそうということですか?」
「はい。戦争以降で放棄してあった廃村にまとめて割り当てるとしても、畑から耕作物が得られるようになるには数ヶ月はかかりますので」
「農業ができないような街の住民もいるのですよね?」
「はい、この王都アンダロフで商売を始めるにも何を扱われるか……」
「大人ならば、冒険者になって近くの角兎を狩るようになると良いのですが」
「皆様を前にしてなんですが、街の住民はなかなか冒険者に抵抗感があるようでして」
「ま、そんなものですよね。私たちは迷宮都市の育ちなので、住民のほとんどが冒険者登録をしてダンジョンを経験するようなところでしたが」




