アンダロフでの店舗3
「ま、何とか挨拶は終わったわね」
今日はジーモントも疲労があるだろうということで、屋台などで買ってきたものを宿屋の1階の食堂で夕食を食べているところである。
「あの防具屋の人には警戒された感じね」
「ドワーフ職人に客を取られる心配かな」
「防具を作るほどの設備もないし得意でもないから、競合しないつもりなんだがな」
「ま、そのうちにわかって貰えるわよ。それよりも店頭に並べる商材を頑張って作らないと」
「で、私とゾフィは工芸品や衣服と関係する小物で、ユリは薬とスクロールで、ヨルクは武器。ジモは食堂か、まずは持ち帰りできる屋台みたいなものかな」
「あぁ、カミラの言うとおり最初から食堂の運営は難しいかな。人手もいるだろうし」
「あら、人手はいるじゃない。シミとテアとサンダーはどうするの?」
「う!俺は……そうだ、肉を仕入れないといけないし、狩りにでも行こうかな。テアたちもどうだ?」
「あ、私はユリさんが調合などをされるでしょうから、店頭に、と」
「確かに、ユリは店頭にたつより薬の調合やスクロールを作る方が良いか」
「あ、テアがそうしてくれると助かるわ」
「はい、ポーションの瓶や薬草の仕入れもあると思いますし」
「良いわね。私とゾフィは交互で武器も一緒に店頭に立つことにしようかしら」
「じゃあ、俺とサンダーが狩りの担当か」
「オリガ王女には魔物の肉の調達を言われていたし、地上の狩りならば2人でも」
「あ、たまにはダンジョンに一緒に行くわよ。2人が地上で狩る魔物では皮もたいしたものが入手できないし」
「角兎とゴブリンだけではなく、オーク肉も必要だからな!」




