アンダロフでの孤児院2
孤児院の話だけでなく、このアンダロフに空き店舗がいくつかある旨の情報も冒険者ギルドでは確認することができた。
そして、銀級や銅級の冒険者がこの都に留まるのであればぜひ依頼を受けて欲しいといいながら、溜まっている討伐系の依頼書の束を見せられる。
まずは孤児達をどこかにちゃんと預け、自分たちも拠点を確保して腰を据えられるようにしてからと逃げてくる。
「そうですか!このアンダロフに留まってくれるのですね!」
「結局はオリガ王女の思惑の通りになりましたね」
「そんな。みなさんとは上手く連携できれば、と思っていますよ」
「騙してダンジョンをいくつも踏破させておいて」
「カミラさんは厳しいですね。で、孤児院のことはどうされますか?」
オリガによるあからさまな話題変更であるが、それが本題であったので続ける。
「このアンダロフにはデメテル神殿の孤児院と、戦死者の遺児の王立孤児院の二つがあって、後者の方が経済的にマシ。ただ、都に浮浪児がいないように全ての孤児を引き取っている。そこまでは聞いているわ」
「流石ですね。浮浪児をなくすことを優先しているので、どうしても最低限にはなっていますが、この国の未来である子どもたちが飢えることはないようにしているつもりです」
オリガ自身も12歳の子供ではあるが、前世記憶もあってここまで大人であることを知っているのはユリアンネだけである。他の皆は、王族として教育を受けているからかと推測しているようである。
「つまり、デメテル神殿にも国家の支援が入っているということ?」
「そうですよ。彼らもこの国で暮らすのでしたら、そちらに入って貰うことになるかと」




