表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

900/922

孤児の行方の迷走2

 オリガを見送ろうとしたが、宿の入り口で別れを告げられてしまう。

「それよりも、今後をどうされるか早めに話し合われた方が良いですよね」

「そうですね、ありがとうございます。お気をつけて」



「ダク、ロフ、ザナ。何となく雰囲気で分かったと思うけれど、この国での孤児院にお願いする話は簡単では無かったわ」

 孤児6人のうち年長の3人にだけ話をするために、幼い子どもたちはゾフィやジーモントたちが遊び相手をしている。


「そうか、ま、仕方ないな。じゃあ、ここでさようならか。いいぜ。ここも一応は王都なんだろう?ここで何とか生きていくさ」

「ダク。残念だけど、豊かだった港街のセントヤールと違って、この街は豊かではないから、難しいわよ」

「じゃあ、セントヤールに戻してくれよ!」

「ロフ。気持ちは分かるけれど、あそこは戦争の真っ只中よ。あの小さな子どもを連れて逃げ惑うことはできないわよ」

「……」


「で、どんな選択肢が残っているんだ?」

「そうね。ハンソク王国に行くのはあちらの言葉を覚える必要があるわ。ゾリヴィヤ国に行っても、同じように隣のハンソク王国に攻められる可能性が。オンデンスク国に行くと、兵士になる訓練を受ける以外に、イスクラディヤ国の出身とばれたときにどんないじめなどにあうか……」

「……そうか。あの子たちが絶対に食っていけるのは、オンデンスク国か。流石に幼子をいじめたりしないだろう」

「ダクなんてすぐに成人だから、生まれ故郷に攻め入る兵士になってしまうのよ?」

「それでもアイツらが食っていけるならば!」

「ちょっと落ち着いて。ロフとザナもダクを抑えて。今すぐに決めなくても大丈夫だから、3人で落ち着いて考えて」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ