表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

878/922

セントヤールへの襲撃

 警鐘が鳴り続くが、シミリートたちはまだ戻って来ない。


「シミたち、どうなっているのかしら」

「カミラ。きっと役所も混乱しているんだよ」

 不安になりつつも、あまり態度に出すと子供たちが不安になると思い、言葉を少なくしている仲間たち。


「おい!」

 周囲を警戒するために方角ごとに役割を決めていたのだが、港の方を見ていたヨルクが発声する。

「え!?」

 声につられて周りを見渡した皆が、港の先の方で炎が広がるのを見る。


「船火事?な、わけが無いわよね。このタイミングで」

「まさか、海賊?」

「そんな奴らが堂々と軍船もある港に攻めて来ないだろう?」

「って、じゃあどこかの国?戦争!?」

 地上での戦争には少し関わった経験がある仲間がほとんどであるが、船同士の戦争など知らない。


「魔法?火矢?」

「ま、そんな感じで船が燃えているんだろうな。確かにここは軍船も停泊している港なんだし」

「って、いったいどこの国が」

「俺たちではこの辺りのことなんて知らないから、想像もつかないさ。それより、ダク!まだ動くな」

 子供たちを誘導してどこかに行こうとしていたダニークに声をかけるジーモント。


「そんなこと言っても、争いならこんなところにいると危ないだろう!?」

「まだあんな沖だ。何かあってもここまで来るには時間もかかる。それより混乱する街中に行く方が危ないだろう!」

「俺たちは裏道も知って」

「そういう話じゃないぞ」

「そうよ、裏道って言っても近所の人たちは知っているのでしょう?混乱している人たちに小さな子供が蹴られてしまうかもしれないわよ」

 カミラやゾフィが身体を使って小さな子供の前にまわり込んで逃がさないようにする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ