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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り

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孤児ダニーク

「使い魔?十分間に合っているわよ」

 ユリアンネは、スリの少年が使い魔としてスケルトンやゾンビにされるのか?と言う質問をしてきたので、自身の本当の使い魔であるシルヴィスをダニークに見せる。

 自身の腕輪から小さなワイバーン形状になるところまで見せ、さらにその付近を飛ぶ様子を見せると、ダニークは食事も忘れて見入っている。


「これって銀なのか?それが動くのか?やっぱり魔法ってすごいんだな」

「まぁ銀は銀でも魔銀、ミスリルよ」

「これが!名前しか知らないぞ」

 素直な感動が照れ臭いながらに嬉しいユリアンネは、ダニークに食事を促しながら、彼の前でシルヴィスを飛ばし続ける。



「で、どうする?」

「そうね。結局は空腹でスリをしたのよね。それに守りたい仲間がいるってことは、きっと孤児がたくさんいるってことかしら」

「まさかの罠ってこともないだろうけれど、二人だけでその孤児たちのところに行くのは危険だから、皆のところにいったん戻らないか?」

「うーん。皆で行くと警戒されると思うけれど。ま、私たちの帰りが遅くなると心配されるだろうし、まず戻るしかないわね」


「俺はどこに連れて行かれるんだ?衛兵のところか?」

「ま、その選択肢もあったんだけど、今は私たちの仲間のところよ」

「え?魔法使いの仲間?いよいよ大釜でゆでられるのか?」

「なんて発想しているんだよ!俺たちは旅でここに来ているだけだから、そんな大釜のある場所なんてないぞ」

「シミ、違うでしょう!大釜なんて持っていないわよ。薬草を調合するにしても、こんな少年を入れるような大釜ではないわよ」


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