表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

850/922

人型魔物ダンジョンの踏破報告3

「シミ、あんなに強気に出て良かったの?」

 人質のオリガの様子も分からないまま、おそらくまた別のダンジョンの踏破を指示されそうであったので、オリガの無事を確認したいとシミリートが強く出たのである。


 兵士も言うことを聞かせて次に向かわせたいが、力づくでは従わせられないことは2つのダンジョン踏破の実績からも理解している。

 また、兵士の人数の方が少ないことも確かなので、兵士同士が集まって相談をしている。


「きっと何らかの譲歩は引き出せると思う」

「オリガちゃんが変なことにはならないわよね?」

「俺たちが働かないことの方が困るのは向こうだから。逆にそろそろ釘を刺しておかないと、オリガちゃんが居なくなっても大丈夫と思われるかもしれないし」

「それは……」

 自分たちもそれ以上の言葉が無いまま、兵士達の議論の結果を待つ。


「まずは移動して貰おう。そしてそこで任務を行なっている間に、そのオリガの様子を確認した情報を渡す」

「待ってください。オリガちゃんに、村で提供した料理の名前を聞いて来てください」

「シミ、それだと村人に聞いたら答えがわかるわ。私たちの名前と、誰と誰が恋人か聞いて来てください」

「ユリ」

「良いですか?私たちも従って向かいます。また次のダンジョンを踏破すれば良いのですよね?その間に、オリガちゃんの返事を待ちます」


「……分かった。次のダンジョンも頼むぞ」

 どうやらここのダンジョンの見張り当番であった1人に、王都への使いを頼むようである。元々交代タイミングであったのかもしれないが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ