女悪魔ラウキア2
女悪魔ラウキアに眷属になることを断られた悪魔ギアマ。
「おい、契約主のお前が倒せば、上下関係がはっきりするだろう」
ユリアンネに向かって発言してくるので、ため息が出る。
「私はあなたの眷属を増やすことに興味はないわ。悪魔といえども、この世界で悪さをしないならば、このまま魔界に帰って貰っても良いわよ」
「で、ラウキアはどうしたいの?」
「その悪魔ではなく、こっちの悪魔はどういう状態?」
ラウキアはギアマではなくベリスが封印されているダガーの方を指差してくる。
「ん?あぁ、こいつはきっと何かをやらかしたから封印された方だろう。封印のままで放置しているんだ」
まるでシミリートが自分の物のように返事をする。
「じゃあ、あっちの悪魔はなぜ?」
「あいつは魔界に戻りたくない、この世界にいたいっていうから、ユリが契約をして使役することになった」
「魂を得ているのは?」
「あ、そういう話があったな。それはギアマではなくベリスの方だな」
「そのことには俺も希望が。ベリスより役立っているのだから、少しは我、俺様にも分配を」
「ま、確かにそうだな。それに契約している限り、ユリに変なことはできないのはギアマの方だよな」
「あなた達、随分と呑気なやりとりしているのね」
ラウキアが笑う。本当におかしくて笑ったのか、冷ややかな目線なのかは判断できない。
「なぁ、話はついたか?もしこの世界に残るのならば、この斧を依代にしてくれないか?」
今まで会話に参加していなかったヨルクが自分の斧を差し出してくる。




