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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り

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818/922

少女オリガ3

「で、オリガちゃんはこの村の子供ではないのよね?」

 食事の片付けをしながら、ユリアンネは確認する。

「あ、分かる?そう、住んでいるのはあっち。ここにはたまに来るのよ」

 王都アンダロフの方を指さしている。

「その歳で、村の人たちのことを考えるなんてすごいじゃない」

「まぁね。みんなで我慢、助け合いしないと」


 ここに来る前の街では子供も見かけたが、あまり元気がないだけでこんな感じではなかったと思い出す。


「じゃあ、あっちまで送るわよ」

「そぉ?ありがとう」

 オリガを二人乗りしたまま王都に向けて進むが、途中の林のところで停止を求められる。

「ちょっと、用を足しに行ってくるわね」

「1人で大丈夫?」

「平気よ。いつも1人で通るところだから」

 それもそうかと思い1人で行かせる。


「なぁ、ちょっと遅くないか?」

 しばらく経っても戻ってこないオリガを皆が心配する。

「手分けして探そう!」

 林といってもそれほどの規模でもなく、確かに狼などの魔物も見えない。8人が戦馬で本気を出せばすぐに探索は終わってしまう。


「ちょっと村まで行ってくる」

 シミリートは先ほどの村に確認に行くが、オリガが戻った気配はないとのこと。

 老人達に心配させないために、かくれんぼの途中で、という言い訳はして来たらしい。


「じゃあ、ここより近い王都の方に行ったのかも」

 だんだん暗くなってくるので、何かあったならば城門の衛兵に相談することも考えて、いったんは王都に向かうことにする。


 確かに街道の人通りもほとんどいなかったのだが、城門も人の出入りがほぼない。

「あの、今いいでしょうか?オリガという少女がここに来ませんでしたか?」

「あ、お前達か!?大人しくしろ!」

 合図の元、何人もの衛兵が出てきて周りを取り囲む。


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― 新着の感想 ―
奴隷になりたいんかな?
ワロスwwwまあものすごく怪しいもんなwww
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