川下へ3
「つまり、あの洞窟はリザードマンの拠点になっているということだよな」
川下に向かって来た一行は小山の麓にある洞窟を見つけた。その入り口に2体のリザードマンも立っている。
「槍を持って立っているなんて、門番みたいだな」
「どうする?冒険者ギルドに報告に行くか?」
「あそこが魔物村、本拠かどうかも分からないわよね。数体だけかもしれないし」
「門番がいるなら、まぁそんなことは無いだろうけれど。まずは様子を見てから、ということにするか」
今日は橋のところでしか戦闘をしていないので、皆は十分に余力がある。
「一体はユリがシルヴィスで。もう一体には、投擲系をまとめてやってみよう」
「ツキノハラで練習した成果を見せるときね」
カミラが張り切っている。シミリートも魔法のダガーを取り出す。
「あの鱗では簡単には首筋を傷つけられそうにないから≪睡眠≫ではなく≪頑丈≫のダガーだな」
「私も≪氷刃≫を」
ドロテアの水魔法とゾフィの矢も含めて攻撃したところへ、サンダーとジーモントが切り込んで行くことにする。ヨルクはドワーフらしい体型で、走り込むようなことは不得意のため待機である。
「行くぞ!」
シミリートの合図で攻撃を開始する。
シルヴィスは予定通りワイバーン形状の尖った頭で突撃することにより、1体を倒す。
そして皆で狙った方は、異変に気付いたようだが顔に色々な投擲を受けて怯んだところへ駆け込んできたサンダー達に倒される。
「まぁ上手く行った方かな。洞窟の中に知らせる声を出した気配もないし」
投擲した短剣などを回収しつつ、リザードマンが所持していた槍や死体も魔法の袋に収納しておく。




