リザードマン退治
自分たちより少し数が多いだけのリザードマンの集団。
特に困ることもなく淡々と数を減らしていき、最後に残った敵は逃がさないように戦馬に逃げ道をふさがせて殲滅する。
「あ!」
ゾフィがユリアンネとドロテアに詰め寄る。
「皮が焦げてばかりじゃない。素材に使えないわよ」
「ごめんね。川に棲む魔物だから、火魔法に弱いと思って」
しばらく素材採集を意識しない狩りや魔物討伐ばかりだったので、つい忘れてしまっていた。
「残りの相手を意識すれば良いだろう?」
「そういうシミだって、忘れていたのでしょう?結構傷だらけよ」
シミリートは突き刺す槍だったのでまだマシな方だが、サンダーの刀は切り付ける、ヨルクの斧とジーモントのショートソードでは叩きつけるような武器のため、傷が大きい。
「いや、こいつらの鱗、結構硬くて力が必要で」
確かに爬虫類、トカゲという名前の通り鱗で覆われた皮膚であるため、目や口などを除けばその鱗を越えるように攻撃をする必要がある。さらに、接近すると大きな尻尾を振り回してくる打撃も馬鹿にできない。
爪と牙を回収できているカミラは余計なことを言うと、自分だけはと飛び火しそうなのでゾフィを慰められない。
「なぁ、この肉って食べられるのかな?」
「うん?うーん、筋肉質でどうだろう。尻尾くらいなら普通のトカゲや蛇みたいな感じかな?」
ヨルクの言葉に、ジーモントも乗っかって話題逸らしをはかる。
「もう、仕方ないわね」
自身も矢を放つときに、胴体などには弾かれることがわかり、顔でも目や口などを意識していたゾフィはため息をつきながら、傷の少ない尻尾から皮を集めている。




