セグンを出発
色々と面倒もあった港街セグン。
海鮮料理も食べることはできたが、長居はせずに翌朝に西に向けて出発する一行。
「フィジは名残惜しくはないの?」
「あら、私はこのハンソク王国の国民だけど、出身は西部って話したわよね。それほどの思い入れも無いわよ」
「そうなんだ。途中に経由したソウムや他のところに比べてもかなり栄えている場所だったわよね」
「王都よりも栄えているかもね。港があるのだから」
王都に行くと、私掠船の話も含めてもっと面倒になる可能性があるため、余計なところには寄りたくないとこっそり思うユリアンネ。
似たことを皆も考えたのか、それ以上はそのことに触れない仲間達。
「で、西の端のノムチって街はどんな感じなの?」
「東の端のソウムの街とそんなに変わらないわよ。でも、接しているのが、風花の中つ国ではなく北方諸国家群だから、雰囲気は少し違うかも」
「どう違うの?」
「うーん、口ではうまく言えないかな。戦争が頻繁にある方向だから、そういう意味で荒くれ者が多いかな。それに国境防衛の意味で城壁も高いと思う。でも、それだけじゃ無いのよね。あちら側からも結構人が流れてくるし、黒髪以外の人間が多いというか」
「行ってみないと分からないのね。楽しみにしておくわ」
なんだかんだと言いながら、二人乗りをしているカミラとフィジは仲が良くなっている気配である。
フィジにしてみると、男性陣を自分に振り向かせることはできそうに無いのと、下手に突っついてもそれでペアが親密になるだけではつまらないと思えたので、余計なちょっかいをやめたことをカミラが気づいているからかもしれない。




