市場の対戦後2
セファンと名乗った市場付近を管轄する衛兵団の小隊長に、拠点について来るようにと案内される。
「油断したところで捕まったり、また金貨を払うことになったりしないわよね?」
カミラの言葉を理解したわけではないと思われるが、振り返ったセファンはフィジの方を向く。
「先ほどお話にありましたバンゴンのようなことはしないと、皆さんにお伝えください。信じてもらえないことを衛兵団がしているので、仕方ないのですが」
フィジの通訳を聞いた仲間達も、警戒の気持ちは残りつつ素直についていく。
拠点に到着すると、ちょうど荷馬車に乗せられた先ほどの賊達も到着したところであった。
自分達は戦馬に乗ると目立つので先導するセファンについて徒歩で来ていたのだが、荷馬車の到着を待って後から出発したはずの賊に追いつかれたのである。
しかし、その荷馬車から降ろされる様子を見ていると、北門で賊に便宜を図っていた扱いとは違うのがわかる。
おそらく牢屋に連れて行かれたのだと思われる様子を見終わったところを見計らって、セファンが建物に入るように促してくる。
案内のまま通された応接室で待たされた後、再びセファンが戻って来た際には、金貨が並べられたお盆を持った部下と一緒であった。
「お待たせしました。先ほどの賊たちは武器を抜いて旅行客を襲ったのですから、犯罪奴隷にするのが当然です。皆さんが戦闘不能にしていた男達の分です」
金貨の数が少し多いことに気づいたシミリートが、その旨を問うような感じで顔を上げるとセファンが、待っていたかのように説明する。
「はい、その後の治療行為、そして彼らの装備の買取代も含んでいます」




