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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
遠回り

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市場の対戦後

「治療の件、感謝します。皆さん、こちらに集まっていただけますか?」

 衛兵の中でも偉そうな、立場が上と思われる人物が丁寧な態度と口調で話しかけてくる。

 フィジに通訳された皆もその言葉に従って、戦馬をとめている店舗の横に集まる。


「この度は海外からの旅行者に対して、このセグン港の市場での騒動でご迷惑をおかけして申し訳ありません」

 フィジの通訳の前に、衛兵でも役職がついていそうな人物が頭を下げて来たことに驚く。

「いえ、このセグンの街に来る前に因縁があったことが発端ですので、この市場の衛兵の方々のせいではありません」

「どういうことか事情をお伺いしてもよろしいですかな」


 フィジの通訳でシミリートが、セグン北の街道を通っているときに盗賊に襲われたこと、撃退したがその捕獲した盗賊達を北門の衛兵達に解放させられたこと、ついでに、賄賂を要求されて金貨1枚を支払って自分達も嫌疑を解放されたことなどを説明する。


「なんと、セグンの衛兵団の一員として謝罪をいたします。申し遅れましたが、私はこの市場の付近の治安を預かっている衛兵団小隊長のセファンと申します。おそらく、風貌からその北門の分隊長はバンゴンでしょう。悪評が絶えない男でして、誠にお恥ずかしい」

 セファンに名乗られたので、フィジ以外は冒険者の身分証を見せながらそれぞれ自己紹介を行う。


「なるほど。銀級冒険者がお二人も。それに他の方々も銅級ということでは、その辺のチンピラ風情で太刀打ちできないのも納得です」

 メンバのほとんどがモンタール王国出身で、知り合いの実家である風花の中つ国に訪れた帰り道に陸路を選んだのでこのハンソク王国を経由している旨も説明する。

 話の途中、往路は海路で中つ国に向かったことを説明した際のセファンの反応は気になったが、その他は特に問題なく説明が終わる。


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