裏街道3
港街セグンの北方にある迂回路、裏街道を進んでいると再び盗賊に襲われた一行。
西側には馬車が横向きに塞いでいたので、東側に戻ってきたら盗賊が10人ほど飛び出して来たのである。
「降伏しろって言っているわ」
「フィジ、訳さなくても雰囲気で分かるわよ。じゃあ、逆に今なら痛いようにしないから降伏しろと言ってやってくれ」
「えー、また?」
前回と同様に降伏勧告した体をとりたいシミリートの言葉通りにフィジが言うと、当然に盗賊達には挑発だと受け取られる。
「苦しんで死にたいようだな。だが、女が半分か。野郎ども、分かっているよな?」
「あいつらの言葉、分からないけれど、下品な顔になったからそう言うことよね?」
「そうです!私だってこんな奴らを相手したくないから、やっつけてください」
フィジが叫ぶが、シミリート達は気にせずそのまま道に飛び出して来た男達の方に戦馬を走らせる。
「きゃー」
「大丈夫だから。こいつらなんて、オーガ達に比べたら何でもないわよ」
フィジが叫ぶので、カミラが返答するが、言葉が伝わっているかは分からない。
「なんだコイツら!」
まさか停止もせずに大きな馬が集団で向かってくると思っていなかった盗賊達。
「避けろ!」
結局は、道を塞ぐために立ち止まる勇気のある者はいなく、10人ほどいたのにそれぞれが結局は道の脇に避けてしまい、8頭の馬はその横を通り抜ける。
「じゃあ、ここからは逆転劇だな」
先日と同様にフィジを後ろに乗せたカミラは動かず、ユリアンネ、ドロテア、ゾフィがその近くから魔法と矢を放つ。
シミリート達は再び馬の進行方向を反対にして、盗賊達に襲いかかる。




