ツキノハラから帰国3
「では皆さん、これからも引き続きどうぞよろしくお願いします」
サンダーが“選ばれた盟友”の7人に対して、そのパーティーに入ることへの挨拶をする。
「ダメよ、サンダー。これからは仲間、パーティーなんだから敬語は無しよ!」
「そう、お互いに呼び捨てか愛称で」
「今まで何か愛称はあったの?」
「いえ、特には」
「じゃあ、サンダー?バード?それとも他の何か?」
「サンダーでお願いします」
「もう、仕方ないわね。でも、そうやって敬語が残っている!」
「カミラ、そういうのは慣れがいるから、順次な。でも、サンダーの加入は頼もしいよ。よろしくな」
刀の使い方が優雅で、言葉も早々に覚えるように知的で、そして九字など特殊な技も使えるサンダー。人当たりも優しいので誰からも歓迎である。
「ところで武器はどうするの?シャドウはここを出るときに、刀の手入れが大変だから山刀に変えていたわよね」
「皆さんに譲っていただいた≪修復≫の刀がありますので。ただ、念のためにいくつか予備の刀は持っていくつもりです。あ!魔法の袋も用意したので」
「敬語はなかなか消えないみたいね。順次ね」
サンダーの参加も決定し、いよいよツキノハラそして風花の中つ国を旅立つ準備も揃って来た一行。
関係者との挨拶も終わり、いよいよシャドウとフェザーの兄妹との番になる。
「本当にお世話になりました」
「それはお互いに」
王都シャトニーで一度別れたのに、迷宮都市トリアンで再会した後も長かったので、余計に別れが辛い。
しかしいつまでもこのツキノハラで暮らすわけにいかないので、辛さを堪えて馬に乗り出発する。




