オーガ村の戦利品3
火魔法の魔道具と貨幣の鑑定結果をサンダーに教えて貰ったユリアンネたち。
「それで、あの彫刻を入れていた重い箱は?」
「あれは移動が大変なので道具屋に置いて来たままです」
「どういうものだったの?」
「結局、正しくは分からなかったのですが、どうも探知の類から隠す、遮断するものだったようです」
「そもそもそういう探知系の魔法って使える人なんてそうそういないでしょうに」
「はい。ですが、例えば龍神様など」
「あ、そういうこと?村で保管されているときには分からなかったのに、私たちが箱を開けて取り出して持ち運んでいたら、その中身を奪いに来たの?」
「カミラ!」
「あ、取りに来たのね」
「……はい。龍神様にとってとても大切なものだったのかと思っています」
「でも、そんなものをオーガが持っていたのも変よね」
「そこは私たちにも分からず」
集落に戻ってからも色々と動いてくれたサンダーにお礼を言って、彼にも休んで貰うように帰って貰う。
「なんかしっくりこないわね」
「もしかするとこのツキノハラか中つ国に対して敵対する勢力が、龍神様の大事なものを奪ったのか入手して。それをここにでも持ってきて箱を開けたら……」
「怒った龍神様がこの集落や国を襲ったはず?」
「自分達が襲われないように箱に入れて、その仕掛けをするために移動していた途中でオーガに奪われたとか」
「ま、色々と想像しても正解は分からないのだし、ここまでね」
「カミラは魔道具が入手できたらから、それで万々歳だよな」
「そうよ。ヨルクもいっぱい刀を鑑定できたから良かったでしょう?」




