オーガ村の戦利品
帰還した報告を終えたシミリート達。
別の部屋に移動して、今回の戦利品である角、魔石、刀などを取り出して並べていく。
「あ!この箱も」
龍神の彫刻を納めていた妙に重かった箱。筋力のあるブラックとスカイが二人がかりで丁寧に運んでいた箱である。
龍に差し出さなかったのでそのまま魔法の収納袋に入っていたのだが、ここで取り出した時についでで自身の≪簡易鑑定≫をしたユリアンネ。
「これも何かの魔道具なのか、特殊効果があるみたい」
「そうなのか?確かに重すぎるし、入れていたものがものだからな」
「そうね、龍がわざわざ取りに来たものだし、なぜか魔法の袋に入らないものだったからね」
それ以外にも火炎を出したと思われる魔道具と、歴史のありそうな貨幣の入った箱を取り出し、ツキノハラの集落で≪鑑定≫ができる人に来て貰う。
その間に、ヨルクとユリアンネはオーガから入手した刀を一つ一つ、自分の能力の範囲で鑑定をしていく。ヨルクは鍛冶屋としての目利き能力を試し、ユリアンネは自身の≪簡易鑑定≫の魔法で答えを確認する。
「これは良さげだな」
「そうね、高級下位ね。手入れもされていなかったのに元が良かったのね」
「良いものは、もしかするとこの風花の中つ国の人がやられた時の遺品の可能性もあるわね」
「ゾフィの言う通りね。念のために、せめてこのツキノハラの人たちには見て貰った方が良いわね」
結果的に、刀の中に魔道具はなかったが高級品はそれなりにあった。
「これだけの本数を直に触って見られるといい目利きの訓練になったぞ」
「ヨルクもそうかもしれないけれど、私も教科書としての答えがすぐに分かるから、だんだんと分かるようになって来たわ」
「刀だけでなく、今後はショートソードなどもたくさん見る機会があれば、訓練のためにもやった方が良いな」




