龍神3
龍神との遭遇以外には問題なく、山脈を越えることができた。
その後は森で兎などを狩ることができたので、狼の肉に飽きたヨルクが少し愚痴の数を減らすことが出来ていた。
「あ、ツキノハラですね」
サンダーが振り返って伝えてくる。
確かにこの集落にも長くなったので、住みなれた場所に帰って来たような安心感がある。
「やっとだ!まずは飯だな」
「ヨルクはそうかもね。私はゆったりと寝たいわ」
「確かに気を張らずに寝られると嬉しいわよね」
「皆様、まずは長にご報告を」
「はい、はい、そうよね」
シャドウの父を含めた村の幹部へ、今回の報告を行う。
「なんと!龍神様にお会いできたと!?」
いやいや、オーガ村の殲滅の報告が先でしょう?と心で突っ込みたくなるユリアンネ。周りのシミリートやカミラもそういう顔をしている。
まだ全ての言葉が通じるわけではないので、悪魔ギアマに通訳をさせている。
「はい、オーガ村で入手した龍神様の彫刻をご要望で、それを差し上げて参りました」
「お前達はなかなか貴重でうらやましい体験をできたようだな」
住民達で盛り上がっているのをみた、同席していたシャドウとフェザーが一言声をかけてくれる。
「ところで、オーガ村の方は?その彫刻を入手できたということは?」
「はい、こちらの皆様のお力のおかげで、オーガ村を殲滅できました!」
「なんと!これで当分の間はこのツキノハラも安泰ということか。感謝しますぞ、皆様」
「先の彫刻も含めて幾つかの魔道具らしきものがありましたので、鑑定をお願いできれば」
サンダー達に任せていると、ほとんど話すことなく報告を終えることができた。




