オーガ村の戦果2
「そうか、昔の貨幣か。そうみると、いろんな種類があって面白いな」
「確かに私達のモンタール王国の貨幣と、風花の中つ国の貨幣も違うけれど、同じ国でも昔の物とは違いがあるのね」
「おーい、これ、開けるか?」
ジーモントが奥から声をかけて来る。
何か木でできた大きな箱であるが、確かにダンジョンの最奥の宝箱のような雰囲気もある。
「何が出てくるか分からないし、ちょっと外に持ち出せる?」
カミラが念の為に、屋外に持ち出して、周りを皆で取り囲んでから開けるように提案してくる。
筋力のあるブラックとスカイがその体格を活かして2人がかりで持ち出すのだが、他の男性陣は微妙に面白くない。
「じゃあ、開けるわよ」
カミラが、先ほどユリアンネが≪氷壁≫を作り出した場所とは知らず、そのあたりに置かれた箱の蓋を開ける。
開けるとすぐに周りを取り囲む仲間達のところまで退いて、箱とは距離を置いてみるが何かが飛び出すこともなかった。
「なんだ、拍子抜けね」
接近して中を覗くと、何か金属で彫刻されたものの真ん中に綺麗な球が納まっているものが見える。
「何これ?」
「カミラ!」
カミラが気軽に持ち上げて、それを見ているのを見て、ジーモントが不安がる。
「何よ、大丈夫よ。両手で持っているでしょう?この彫刻はすごいわね」
「これは龍神様ですね」
サンダーが近寄って、その解説をする。
「確かに、さっきの貨幣によく似ているわね。でも、私たちが知っているドラゴンとはちょっと形状が違う気がするわよ」




