オーガ村長2
ユリアンネ達が後方から来たオーガ3体を何とか片付けようとしていた頃、村長と思われる白髪オーガは、シミリート、サンダー、ブラック、スカイの4人を相手していた。
「本当、強いよな、こいつ。他のオーガより強いAランク魔物なのかもな」
「ま、村長みたいですし、そういうこともあるかと」
シミリートの軽口に付き合うサンダーだが、それぞれ発言ほどの余裕はない。4人はそれぞれ自分の武器で攻撃をするが、その隙を狙ってくる村長の攻撃を避けることになる。そして残り3人がその隙を狙って攻撃してみるが、村長は回避するだけでなく、一番隙を見せた仲間に対して攻撃をしてくるという状態である。
また、先ほどシミリートにぶつけて来た炎の攻撃という手段もあるのかと思うと、迂闊に踏み込みすぎることができない。
「こうなると!」
元々魔剣であるダガーの投擲をしていたシミリートだが、ツキノハラで忍者からさらに特訓された投擲を行って隙を作ることにする。
オーク、ミノタウロスとそれぞれのダンジョンに付き合っていたサンダーは、シミリートの意図を理解し、投擲を避けた後の村長の隙に同時攻撃することを目配せで調整する。
「これでも食らえ!」
わざと皆にもわかるように、何本かのダガーを連続して投擲するシミリート。
それを回避することでできた村長の隙を狙うサンダー達。そしてそれを回避するところへ、シミリートがショートスピアによる突き攻撃をするが、結局は誰もオーガに傷を追わせることは出来なかった。
「こいつ、本当にしぶとい!」
「シミ、お待たせ!」
ユリアンネの声が聞こえたと思えば、村長が≪豪炎≫に包まれる。




