オーガ村へ2
夜襲に対して一応は覚悟して見張り当番を交代しながら野営を実施した一行。夜襲をしてくるほどの分散する余力がオーガ達になかったのか、何事もなく夜が明ける。
「たまたまなのか、戦力に余力がなくなったのか」
「ま、どちらにせよ今日はオーガ村へ行くわよ」
カミラ達も一緒に11人。しかも戦馬に全員が乗っての移動であり、もし山脈を越えた初期ならばオーガ達に襲ってくれという感じの騒々しい行動である。
しかし、オーガ村に近づいてもオーガ達は襲ってくる気配がない。念のためにユリアンネが戦馬ゼラに乗りながら、使い魔シルヴィスの視界共有で偵察していても、周りに巡回や潜伏しているオーガが見つからない。
「やはりオーガ達も村で待ち構える作戦を取ることにしたのだろう」
「望むところね」
オーガ村へはもう少しという場所で、カミラやジーモント達が待機できるように、ユリアンネ達が土の壁などを魔法で構築する。
戦馬達にも自分達の緊張が伝わったのか、静かに興奮しているようで、いつもと雰囲気が違う。
「ゼラ、みんなとここで静かに待機していてね。もし敵が襲ってきたら、カミラ達を助けてあげてね」
言葉は通じる戦馬の従魔であるゼラ達は、各々の主人の言葉に対して、任せておけという感じでふんぞりかえるように頭を一度上に持ち上げてから、再び撫でられるために首を下ろしてくる。
「ありがとう、ゼラ。よろしくね」
「じゃあ、俺たちも行くとするか」
戦闘班であるシミリート、ユリアンネ、ドロテア、そしてストーム、ブラック、スカイ、サンダーの7人はゆっくりオーガ村の門に近づいていく。
そして、門に立っているオーガ2体に対して、弓矢と魔法による遠隔攻撃で戦闘を開始する。
「行くぞ!」




