オーガ村の攻略準備
悪魔ギアマに、オーガから取り出していた魔石を渡すユリアンネ。
「これだけか。まぁ仕方ない」
ギアマも魔力の節約のためか中級魔法の≪氷刃≫を発動するので、仲間達と対峙しているオーガは注意を逸らされていく。
「ユリ、助かったわ。やっぱり私たちにはBランク魔物は荷が重いみたいね」
「俺たちは銅級だからCランクが妥当なところだし、仕方ない」
「そんなことないわよ。私も1人で5体も相手にできないのだから」
「え?本当?」
カミラが、まるで全力を出せば5体くらい倒せるのではないかという目で見てくる。
『最近覚えた式神、そして悪魔ギアマと使い魔シルヴィス。魔力回復ポーションを遠慮せずに飲みながら、丹薬も使って……』
「ほら、何か手段が考えられるか、と思えるだけ私たちとは違うのよ」
「う……」
「それよりも、こいつ。対峙しているときから変だと思っていたのだけど、このオーガは女性よね」
「確かに。このオーガたち、男女が居て繁殖しているのね」
「ということは、オーガ村には魔素が集まって自然発生するだけでなく、繁殖で生まれた子供のオーガもいるのかも、ということ?」
「可能性はあるわね……」
「気にしてはダメよね。その子供のオーガも大人になれば脅威になるのだし」
「そうねって。あれは!」
自分たちよりも山脈側を進んでいたはずのシミリート達。その班にいるドロテアが火魔法を上空に打ち上げたのだと思われる。
「シルヴィス!」
目を瞑って使い魔を飛ばしたユリアンネの周りに、カミラ達が護るように集まる。少なくとも敵の不意打ちで自分達の最高戦力を攻撃されないように、である。




