オーガ村の周辺3
「4体というのははじめてね。オーガ達も戻ってこない仲間が多いことに気づいたのかしら」
「たまたまかもしれないが、気をつけるに越したことはないよな」
「俺たちも留守番ではなく一緒に行きたい」
ヨルクの発言に、シミリート達も反対できない。昨日のゾフィのことを思っているのだろう。
結果的に留守番は戦馬だけに任せることにして、11人全てが出かけることにする。
シミリートの班には、ヨルク、ゾフィ、ドロテア、スカイ、サンダーの6人。ユリアンネの班には、ジーモント、カミラ、ストームとブラックの5人である。
「こっちは人数が少ないけれど、ユリがいるから安心ね」
「カミラ、何だと。こっちも頑張るぞ!」
「シミ!張り切り過ぎてドジを踏まないようにね」
ユリアンネに叱られたシミリートが肩を落としながら、ユリアンネ達とは違う方向の森の中に進んで行く。
「カミラもあんなからかって」
「ごめんね。でも、シミには発破をかけておかないと。昨日のゾフィの怪我で縮こまっても持ち味が消えるしね」
「カミラ、よく見ているわね」
「流石に何年もの付き合いだから。ユリも気にしているでしょう?でも班が違うのだし、ポーションもしっかり配っているし、テアという回復魔法使いもいるのだから、こっちに専念してね」
「カミラには勝てないわね」
前世経験もあるので一番大人のつもりだが、何かとカミラの精神年齢に負けていると思うこともあるユリアンネ。
「じゃあシルヴィスの偵察を飛ばすわよ」
昨日よりも班員の数が増えたので、敵に気づかれやすくなった可能性も踏まえ、範囲を広げて探索を行う。




