オーガ村への山脈2
ツキノハラから出発し、悪魔ギアマを封印していたダンジョンよりもかなり南下したところで、山脈を越えるように東に向かう一行。
もう山脈の下のように木々はなく、土が剥き出しの斜面であり所々には岩が転がっている。
「このまま騎乗していって良いんだよな?」
「はい、戦馬達ならば越えられるくらいの険しさですので。ただ、オーガとの戦闘時には離れて貰った方が良いかと」
「そうなんだ。戦馬に騎乗した勢いのまま突っ込んだ方が、威力ある攻撃ができそうなのに」
「あ、そういう思考にはなっていませんでした。今までは村から離れて少数で行動しているオーガを狙い撃ちすることしかして来ませんでしたので」
「シミ、無茶をせずに、今までここの人たちがされていた通りのことをするのよ!」
「カミラ、言われなくても分かっているよ」
まだ戦ったこともないBランク魔物であるので、まずは少数のオーガを遠隔攻撃するつもりである。
「この上の方にドラゴンが居るのか。それに戦ってはダメなワイバーンもいるならば、さっさと通り過ぎた方が良いよな」
「そうだな」
ジーモントもヨルクも、格好をつけるような思考にはならず山脈の東側を目指す方に賛成のようである。
それぞれ練習した投擲するダガーなどにすぐ手をかけられる心づもりをしながら、戦馬の上で緊張して移動を続けている。
無事に山脈を越えて、少し下り始めたところで、サンダーがワイバーンの危険領域も越えたと安全宣言をする。
「ふぅ。やっと解放か。さぁご飯だ、ご飯だ」
「ヨルクはそればかりね」
「早めの朝食、移動中の昼食は馬上でのおにぎりなどだけ。やっと座って落ち着いて焼肉が食べられるんだから楽しみじゃないか」




