武術訓練
忍者に投擲を習っている仲間達だったが、それ以外にも引き続きシミリート達が各々の武器を用いた模擬戦などによる訓練を行なっている。
集落の人達は、片手でも両手でも持てる刀を得物にしているが、シミリートのショートスピアとショートソード、ジーモントのショートソード、ヨルクのバトルアックスなどとの異種交流である。
集落の人でも刀以外に槍は扱うが盾を使う人は少ないようである。
「なるほど、武技に相当するものはこっちでもあるんだな」
「全員が習得できているわけではありませんが」
シミリートは自身が習得済みの片手剣の≪斬撃≫や槍の≪刺突≫などを披露する。集落の中でも達人の域に達した者からは刀を使った中級の≪剛撃≫≪連撃≫、さらには上級の≪飛斬≫などを披露される。
「特にこの斬撃を飛ばす≪飛斬≫を習得できている者は集落でも限られています」
「いや、すごいだろう、これって。魔法も使わずに近接武器の刀を手にしたまま、遠くを攻撃できるのか」
「投擲みたいに手元からなくなるわけでもないし」
「金級冒険者のエックハルトが槍で発動しているのを見たことはあるが、片手剣でもできるのか」
元々シミリート以外は武技を習得できていなかったので、魔法武器を購入して戦力増強していたので、他国に来て上級の武技をしっかり見ることができる機会は貴重であった。
悪魔ギアマによる通訳も用いながら、互いに武技のコツなどを説明するが、やはり魔力操作が元々できていないと難しいようである。
「俺達には難しいわ。シミが頑張って習得しておいてくれ」
職人的な習得にも時間をかけたいヨルクやジーモントは、職人的な要素のないシミリートに後は任せる。
「そうか。わかった。この武器を持たないでも使える体術も勉強になるし。あっちで道場に通う時間が取れなくなった分、ここで頑張るわ」




