土精霊ペクトーン
「お姿を現してくださり光栄でございます」
特にフェザーとストームが、であるが他に同行しているツキノハラの者達も畏れ多いという態度である。
ユリアンネ達は悪魔ギアマがこの世界に姿を現したのと同じくらいの感覚であり、それほどの実感はないが、祀っている相手が、と思うフェザー達の気持ちも少しは理解する。
「ユリさん、ペクトーン様のお姿を拝めるのは一生に1度も無いのが普通なんですよ」
「フェザー達の契約のときには?」
「声だけでした」
「私のときも」
フェザーとストームがペクトーンの方を気にしながら小声で話す。
「ふむ。そちらの銀髪の、ユリという娘から奉納された魔力が多かったから、顕現での消費程度は賄えるのじゃ」
ペクトーンがユリアンネを右手で指し示す。
「は、ユリアンネと申します」
「土精霊のペクトーンじゃ。今日は我が契約者が2人いるようじゃが、この人数は珍しいのじゃ」
「はい、ペクトーン様。我らの集落の恩人で客人である7名をこの祠に案内させて頂きました」
「こちらの、ユリアンネさんとドロテアさんは他国の魔法使いであり精霊魔法に関心がありまして」
ストームとフェザーがペクトーンに事情説明を行う。
精霊への礼儀はわからないが、子供姿のペクトーンを見下ろす形になるのも良くないかと思われるので、屈んだままの状態で皆が頭を上げている。
「精霊への関心じゃと。ふむ」
「はい、私は薬師ですので、フェザーさんが生命を司る大地の精霊のお力をお借りして薬効を高められていたのも印象的でして」
ユリアンネが答える。




