丹薬調合2
丹薬の調合をフォレスト・ソウルに教わりながら、自分は魔法の袋に残っていたモンタール王国で採取できる薬草を使ったポーション調合を教える。
それこそ、その薬草はこの辺りで取れるわけではないが、その過程で学べるところがあれば吸収して貰うためである。
「この≪簡易結界≫というのは混ざり物が入らなくて良いですな」
「グリーンリーフさんも仰っていました。ただ、これでは丸薬や塗薬のように練る行為は難しそうですよね」
「確かに」
「なるほど水薬であれば、魔力を込めるときに、薬の方が液体なので対流も考慮すると上手く均等に混ぜることができるのですね」
「はい。逆に固体の丸薬に魔力を込めて丹薬にするのは、感覚が難しくて」
「私は5本の指それぞれから込める魔力の量を均一にするように意識することで、その指で摘んだ薬に均等に流れ込むのを操作しやすくしていますね」
「なるほど」
「効率は悪くなりますが、丸薬として完成してから魔力を込めるのではなく、素材が均等になるように練り込む前に魔力を込めて練るようにすれば、均等になりやすいですよ」
「魔力消費の効率を無視すれば、確かに均等にしやすいですね」
「外傷のときには、下手にポーション、水薬をかけて流れ落ちて無駄にするよりは塗薬の方が垂れることもなく傷口に止まり続けるので効果的ですよね」
「逆に病気などの場合には、丸薬や粉薬よりも水薬の方が子供にも飲みやすいですし、即効性もあるので良いですよね」
互いの調合での特徴や使い道、そして工夫点について意見交換ができ、かなり有意義な時間を過ごすことができている。
ユリアンネに付き添っているストーム・ウォーカーは土の精霊魔法使いであり、調合などにも少し興味はあったようだが、専門すぎる会話にはついていけず、どちらにも少し経験があるフェザーに教わりながら何かしているようであった。




